2025年6月14日土曜日

2か月ぶりの早朝散歩

漸く、身体が通常に戻ってきた感覚。では、梅雨の合間の曇空の下、早朝散歩しよう。

まだ速足で歩く気がせず、ぶらぶらと。身体をならす感じで。

上半期に二度も数週間に渉る体調不良を起こすのは、身体が弱っているせいか、自分が身体が発するアラームを無視したせいか。子供の頃はセンシティブで、そんな状態から抜けだすために外に目を向け行動するようになったが、いつの間にか自分の身体との対話を敢えてしないようになっていたかもしれない。

なぞと歩きながら思考が自由にふらふらと漂うのが、早朝散歩の愉しみだ。

曇り空の下、少し寂し気な色の花はジャスミン?湿り気を帯びた朝の空気にそこはかとない香りが漂う。


2025年6月7日土曜日

エンンター・ザ・ミュージック 山田和樹×藤岡幸夫 マエストロ対談

今日は静養日。またまた体調崩してしまい家族にも移してしまい。

やらなければいけないこと、やりたいことも全て休んで回復に専念する。悩んでも仕方がないので、普段できないことを。朝の音楽番組を観よう。

指揮者の藤岡氏がパーソナリティを務める本番組で、弟弟子でバーミンガム市交響楽団音楽監督、シカゴ交響楽団との初競演、今年予定されているベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との初共演を行う同じく指揮者の山田氏との対談がメイン。若年からの兄弟弟子の間柄なので遠慮のない掛け合いのようなトークが面白かった。

特に自らを「すきま産業」のような指揮者となぞらえ自分のことは一歩ひいてクールに評する山田氏が、演奏会で企画した曲目について語る時に見せる情熱的な表現。そのコントラストに惹かれた。また、藤岡氏が「その16分音符 処理するのが難しい」とコメントしたのに対し、山田氏が「合わせることなんかできませんよ」と返しお互いに大笑いして点。処理=楽譜どおりに合わせる と捉えた人と、合わせることができない=楽譜どおりに合わせなくても作曲家が意図した効果がでていれば良しとする と、評価ポイントが異なるのではないかと想像。この二人が指揮した同じ曲を聴き比べしたらさぞかし解釈が異なって面白そう。是非番組で次に企画してもらいたいもの。


2025年5月25日日曜日

寛容

金曜に職場の人の異動の報を聞き、いろいろ考えさせられた週末。

尊敬もしているし一緒に働くのが楽しい人だったので、内々示を教えてもらった時はショックだった。職場の同僚も「ロス」に仕事が手につかないと言っていた。これほどその人の異動のニュースが悲しみを与えられるという人も珍しいだろう。

私も初めショックで金曜はいつもより早めに仕事をきりあげた。そのあと何故この人事なのか考えた。それは違う組織で更に必要とされたのだろうが、何故?そしてその人のその後のキャリアも考えられたであろうこと。これだけ同僚が惜しんでいるだけに一時的に彼らのパフォーマンスも下がるリスクがあっただろうに、それを天秤にかけても押した理由があるのだろう。

それらを考えた時、私自身もまわりの人も、今のcomfortable zone(居心地の良い領域)を出て新たな人と仕事することで刺激を受けることもある、淀みのない組織をつくるためにも必要な措置だと思い至った。

会社員なので、或いは組織で働く人は必ず定期的にある集合と離散。肯定的に捉えた者勝ちの一つの機会である。


早朝散歩で出会った白紫陽花。雨あがりだが雨の粒が名残を残している。

花言葉は「寛容」。紫陽花はアントシアニンという色素をもっているため、アルカリ性が強い土壌ではピンク色に咲くが、白紫陽花にはこの色素がないため、白色のままだそうだ。

偏見をもたず、どんな土壌(組織、環境)にあっても色づかず組せず、どちらの意見もきき良い判断・行動ができるような人が、組織で働く上で求められる人材なのだろう。

2025年5月24日土曜日

幸せを掴む

 久しぶりの早朝散歩。黄菖蒲咲き誇り。


いろいろ考か事をしてルーティンのように歩いていたら、ぱっと目に飛び込んできた。

花言葉は「幸せを掴む」。

まっすぐに伸びた茎、葉、花。思わず立ち止まり、背筋を正して見入った。

家も人も餅も菖蒲の匂ひ哉 政岡子規

そうですね。この時期庭に菖蒲があれば風が匂いを運んでくる、菖蒲湯につかれば人にも香が移る、そして餅。ユーモアが嬉しくなる句。

2025年5月17日土曜日

春の嵐 piano+piano

今日は May Stormか。激しい暴風雨で「春の嵐」というにはほど遠かった。

雨のお蔭で家事の掃除は楽だったが、そのあとは一番豪雨激しい時間帯にレインシューズに帽子、レインコート、大型傘で身を掲げてピアノレッスンへ。


花には恵みの雨。ふと風が止んだ時に雫が落ちる様は美しかった。

先週はピアニスト斎藤真美氏、喜多郁美氏のジョイントコンサートを聴きに行ってきた。斎藤さんはフランス音楽講座の受講生であったこともあり、個人的にもファンで追っかけをしている。

先約あり部分的にしか聴けなかったが、ソロの他、ビゼーの2台ピアノ カルメン組曲を聴くことができたのは収穫。連弾と違って2台ピアノは音量・音響も2倍になるので、近い個性で弾くよりも対峙した異なる個性で弾いた方が対話しているようで二人で弾く意味合いが深まるような気がする。そういう意味でも興味深いDUOだった。

連弾は息を合わさないと一台を分け合って弾くのでお互いの演奏を邪魔してしまう。理想はまるで二人で一人のように息が合いながら、できることならプリモとセコンドの個性が聴きとれるように弾き分けられるとインタラクティウで刺激的に聞こえるのではないか。いろいろ考えさせられた音楽会だった。

2025年5月6日火曜日

連弾キックオフ マ・メール・ロワ ラヴェル作曲

同じ曲だが4月に弾いた2台ピアノ版と異なり、ラヴェル作曲版の連弾。

秋のコンサートに弾こうとGWのキックオフ会。結構2台ピアノ版と異なり、面白くも、新たに譜読みをする気持ちで臨まないといけなかったり。また汗と涙の短時間集中練習。

DUOポッキーズの彼女宅に伺い、お手製の美味しいハーブティーとメレンゲ、クッキーをご馳走になり・・・。また話に花が咲き・・・いえ、練習しなければ。そこは必殺仕事人(いつの時代の話?)すぐに気持ちを切り替え汗と涙の練習に。

カップ&ソーサーはお母様のためにイタリアで求められたジノリだそう。シンプルな藍のデザインが印象的。メレンゲの甘いサクサク感と、アップルミントなどのハーブティーの心ほぐす香りが嬉しい。ここまでのおもてなし、とても真似できない。

2025年5月5日月曜日

世界が注目の植物最新研究 豊田正嗣教授 

テレ東BIZの「いまからサイエンス」の再放送を聞き流していたら面白い話があった。

植物同志が情報をやりとりする?虫にかじられたらその葉でないところも傷つけられたことを感じる?防御物質までつくってしまう?ということを、理論としての想定ではなく、独自に開発したイメージング技術を使って解き明かした。これこそ文字どおり「見える化」。言葉を連ねても一見は百聞にしかず。YOUTUBEでも検索するとみられるようなので一見を。

だが、知ることは怖いことでもある。道で花を手折ったり、雑草を刈ってもこういう信号がいきかっているのかと思うと手が動かなくなるかもしれない・・・ような気がしてきた。

今日は子供の日。勢いよく空を泳ぐ鯉のぼり。

2025年5月4日日曜日

最後の授業 平井和夫

なにげなく聞き流していたNHKの番組の中で、平井さんの「最後の授業」。

場面が切り替わりいきなりICU(国際基督教大学)のキャンパスがズームアップ。

平井さんの人生の振り返りはちょうど日経の「私の履歴書」で1か月読んだばかりだったので、ちょうど寝るために電源OFFするつもりだったが。

キャンパスから平井さんの登場となり、聴衆にいくつか質問をしながら、答えにコメントをする講義形式で自然に始まった。

はじめの部分では、話していることは日経の「私の履歴書」と重なるものが多かったが、対話形式のライヴ感あり、何百回と話してきたであろう内容は腹の底から(あるいはそう信じ切ろうとしているのか)説得力あるレスポンスの仕方で、聴き惚れた。この人は、対話は数多くこなしてきたのだろう、明確に端的に自分の考えを述べている。

あなたがリーダーに求めることは?一方であなたが上司に求めることは?ギャップは何故おこる?

聴衆にも身近で切実なこんな問いかけで相手を惹き込んでいき、エンディングには「自分が自自分の人生のリーダーたれ」「らしいという伝聞ではなく自分で経験しよう」と誰にでもわかりやすい言葉でしめくくった。

ICUは今頃キャンパスは緑豊かで一番いい季節だろう。梅も多く収穫してジャムを作っている人もいるという。写真は梅の実。

2025年5月3日土曜日

「革命前夜」 須賀しのぶ

漸くGWだ!その前夜から楽しむため、高校時代の友人と食事へ。

窯焼きピッツアの美味しいピッツァリアへ。何を食べよう?何を飲もう?迷いながらももうお互いの近況に話が弾む。メニューを一緒にみてああでもないこうでもないと言いつつ、相談しているつもりだが、並行して話もしているから結局頼むものが決まらない。相談はやめてお互いに食べたいものを1-2品チョイスすることで解決。いわし団子のトマト煮。カポナータに生ハム。そしてピッコロトマトとモッツアレラの熱々ピッツア。

食べて飲んで。聴いて黙して笑って。あっという間の時間だった。

最後に、これ面白いから読んで、と本をいただいた。須賀しのぶ作「革命前夜]文芸春秋。彼女も妹さんからもらったそうだ。早速帰って読む始めると・・・本当に冒頭からひきこまれた。危うく一気読みしそうになったので夜中すぎに自らを制して本を置いたほど。

バブル期の日本を離れ、東ドイツに音楽留学したピアニストの話。ストーリーもテンポがよくて面白いのだが、そこに卓越した音楽の表現が深みを添えている。

たとえば主人公が練習室の順番を待っている時に聞こえてきた曲 ラフマニノフ 絵画的練習曲「音の絵」からOp39-5。

「ラフマニノフといえば重力奏法だろうがこれはハイフィンガー、いやほとんどチェンバロの弾き方に近い。レガートで弾く箇所もスタッカートのようにして弾くので、最初は驚いたものだ。・・・これほどの奔流の中、粒が際立てば収拾がつかなくなりそうなものなのに、音は純度を保ったまま見事に絡まり合っている。・・・奇妙な指捌き、巧みなペダリングで繰り出される世界に、あっという間に引きずり込まれそうになった僕は、大きく息を吸い込み、鞄で思い切り壁を叩いた。ちょうど中間部に入ったあたりで、演奏がぴたりと止む。椅子が軋み、険しい顔がこちらを向いた。細い目が、僕を認めていっそう細くなる。」

感情移入させられるロシア音楽、それも美しいメロディで知られるラフマニノフをハイフィンガーで?ほとんどチェンバロ?この設定だけで既に脳内ではどんな弾き方だ?と勝手な想像が膨らむ。奇妙な指捌き?それはラフマニノフの大きな手どおりの指使いで弾ける人はいないので当たり前だが、それを補う巧みなペダリング?聴きたい!いやペダルの踏み方をこの目で見たい。そしてひきずりこまれそうになっているので鞄で壁を叩く?実はこれは自分の練習時間になってもピアノの練習室をでていかない生徒を追い出す設定だ。ライヴァルとの関係が一行で読み取れる表現。上手いなあ。

さて今晩は、昨日の自制を再現できるか、正直わからない。やっぱり一気読みしてししまうのでは・・・。

2025年4月27日日曜日

「疎外感の精神病理」 和田秀樹

キャリコンの友人に勧められて購入したが手元に置いて数年。ふと手にとって読んでみた。

日本人の課題の一つが「疎外感」という病理。これがもとで同調圧力やSNS炎上が起こるとの分析。その誘因が学生時代のカースト制。1stリーダー、2ndフォロワー、3rd仲間外れの集団の中、2ndの中間層が3rdにならないため、子供の頃から努力することで日本人の同調圧力は更に磨きがかかるとの分析。

確かに学校教育のある時期以降は学業の成績で順番を公表しなくなった時期があり、次は友達を作ろうという政策のもと、友達の数がその人の評価に繋がったとの評論は論理的に納得感があるものの、その時代の前から生きていた人にとっては、その前からいじめ、仲間外れはあったよ、という切実な反論があるだろう。

また、この仮説だけだと、海外ではこれほどいじめがないのか?という疑問になる。

動物が群れの中で優劣をつけようとするのと同じ、人間も何等かそのグループ内で序列をつくる。運動能力だったり、頭脳、人種、宗教だったり。その時々で力をもっているグループが恣意的に利用しているのではないかと。子供は単純に人間関係をみながら斟酌するものが大人に比べて少ないからそれだけストレートに表しているだけではないだろうか。

幾つか反駁したい点はあるものの、最後の章「疎外感に精神医学は何ができるか」にて人に直に依存できる体験を与える、というひとつの解の提起を読むことができたのは良かった。また、この人が出会ったハインツ・コフートという心理学者による心の自立は、フロイトが打ち出した自我を鍛えて心の自立を目指したものであるのに対し、「人間というものはそもそも依存的な生き物なので、むしろ自立の強要は不可能なことの押しつけだ」という主張を知ることができたのも収穫だった。

今日はいい天気だった。本の考察を一度とっぱらって、陽光のもとに歩み出よう。つつましやかに馬酔木も咲いている。

2025年4月26日土曜日

4か月ぶりの早朝散歩

年初に行ったきり、体調崩し、その後の三連続海外出張で早朝散歩もずっとお休みだった。

今日はだからほぼ4か月ぶりの復活。散歩ルートも春の盛りで一変。コロナに入ってから始めた習慣だが身体は勿論精神的にも心地良いので、やはりGWに浮き立つこの時期にリセットで再開しよう。

今年はソメイヨシノをみる間もなかったが、こうして実は愛でることができた。

美しやさくらんぼうも夜の雨も 波多野爽波

2025年4月20日日曜日

フランス音楽講座 弾き合い会 2025年

 今年も実行。先生、とりまとめのDUOポッキーズの彼女、講座参加者のお蔭。

2台ピアノが今年のコンセプト。DUOポッキーズは、先日の話のとおり彼女の機転でなんとラヴェルのマ・メール・ロワを披露。彼女はほぼ毎年みていただいているウィーンの先生作曲のオリジナル曲を託されて本邦初演。フランス音楽にこだわらず様々な曲が奏でられ、約5時間の音楽会敢行。

当日は霧雨が時折降るものの、川面にそれまで盛りであっただろうそめいよしのの儚げな薄紅の花と、これからが季節のvividな八重桜ともに咲いていて、季節外れの寒さに誰も花見をしていなかったが、美しかった。


2025年4月6日日曜日

花を愛でる

ソメイヨシノの開花や花見の話でニュースは持ち切り。

だが、桜をみにいけない人もいる。外に行くことができない母に、桜色の花を買った。我が家の花見である。


2025年4月5日土曜日

教え

1月末に体調崩しドタキャンお願いした先輩との会食。リスケ決行。

欧州出張から帰国すると、客も社内も異動多く、歓送迎会の嵐だった。だが2か月延ばしていただいたこの会食だけは再リスケはできない。まわりの人に根回しして無事漕ぎつけた。

ドタキャンを謝罪するのも柔らかく押しとどめられ、最近どう?といつもの如く好奇心と心配と綯交ぜになった問いに。四半世紀前に同じ職場に同時期に異動してから、こうやって話を聞いていただいて様々なことを乗り越えてきたことを思い出す。

話は多岐に。ここ最近は半年先の為替や政権について予想をたてあったりしている。前回の予想と今を比べ、自分の不明さや世の中の道理のなさを嘆いたり。果ては日本の債券について論じ、翌日には先輩から面白いからこのIMFレポート読んだらとLINEいただいた。何年おつきあいしても先輩の背中はなお遠い。

一緒に仕事していた時に、担当は違うのに、営業を教えてくれる人がまわりにいない私を不憫に思ったのか、丁寧に自分の考えを説明して下さる先輩の言葉を、びっしり記したメモ帳が今でも手元に残っている。今自分が後輩に時折伝える言葉は、その教えが源泉だ。自分のものだけにせず他の人と分かち合うこと位しか還元できることはない。


いただいた金沢の「佃の佃煮」の包装紙 加賀友禅。家族の体調が悪く食欲がない中、いただいた佃煮で今日はいつもより食が進んだようです。美しい包装紙、美味なお心遣い、こんな風に粋にさらりと表せるようになりたいもの。

2025年3月29日土曜日

2台ピアノ マ・メール・ロワから「美女と野獣」「妖精の園」

4月にフランス音楽講座で年に1度の発表会がある。

今年はなんと2台ピアノの小ホールを借りるとのこと!(なかなか2台ピアノが揃うホールはなく、こういう曲に挑戦する機会もあまりない。)DUOポッキーズの彼女とは昨年12月時点で、チャイコフスキー作曲/ドビュッシー編曲「くるみ割り人形」から数曲という野心的な曲目を決めた(忘年会の気持ちいい盛り上がりの中で決めたので、私自身の技術力は考慮していなかった・・・)。

だが、私の1月末からの体調絶不調、それから一か月半のうちに3週間隔週で海外出張という鬼のようなスケジュールで(全部言い訳にしかならないが・・・)練習進まず、なんと後1か月というこの時期に曲の変更を相談することに。以前弾いたことのあるラヴェルのマ・メール・ロワの連弾曲に変更させてほしいと。普通の人なら逆上するところ、優しく度量の広い彼女は(多分私の状況を正確に把握、選択肢がないと冷静に判断されたのだろう)、OKと共になんと数分後にはマ・メール・ロワの2台ピアノ版の楽譜を発見・送付までして下さった。

以前弾いた連弾と結構譜面が異なり、帰国後一週間仕事が終わると練習。そして今日は初合わせ。2時間しか時間がないのにお互いの近況に花が咲きすぎて、1時間強の練習となったが、いつもの「鬼の猛練習」で、どうにかトンネルの先に光が灯ったように思う。途中で曲を変えるお願いをし迷惑をかけてしまった分、どうにか一緒に弾いて良かったと思っていただけるようなレベルになりたいもの。

今回の2台ピアノのための編曲は、Gaston Choisnelというフランスのオルガニスト兼編曲者の作品。1857-1921年の生涯、同時代のドビュッシーの編曲が多いのも頷ける。知らなかった編曲者に出会え、有名なこの曲がまた違うアレンジで2台ピアノの華やかさも味わえるなんて。教えてくださった彼女に感謝。


2025年2月23日日曜日

厄落とし? 春節後の中国

1月から2月は体調絶不調。家族にも移し我が家は絶不調。

これで仕事上の新年会も個人的な懇親会も全てキャンセルをお願いし、不義理ばかり。

今まで40度の熱でも会社を休んだことのないマッスル人間が、39度の熱と激しい頭痛で、3週間テレワーク。皆様、まだ巷で流行っていますので、お気をつけてください。家族には本当に迷惑をかけ、移した母はまだリカバリーもできず悔やみきれない。個人的にはこれで厄落としになってくれれば良いのだが、まわりに迷惑かけすぎてそう簡単にも割り切れない。

とはいえ仕事は待ってくれず出張で客先訪問。

春節後の飾りがまだ取り外されていない木々。日本の新年と同様、清々しく新年を祝う気持ちが表れていて、思わず今年も需要家もできれば自分達も幸あれと寒空に願った。

2025年1月19日日曜日

バッハ インヴェンション 第3番

昨年アマコンが終わってから、次の1年どうピアノを練習しようか考えた。

25年度のアマコンには、母が好きなショパン ノクターン 第13番を弾こう。プロにとっても難易度高いと言われる曲。私には分不相応に難しいので、今年のようにGWから練習するというのはナシ。早めに、少しずつでいいので弾いていこう。アマコンに出すには曲の長さが足りないので、もう一曲必要だが、それはまだ決断できていない・・・。

フランス音楽講座には、ショパンか、関係ないがフランスの小曲をもっていこう。できれば練習にあまり時間をとられたくないので難しくない曲を。

今のピアノの先生に習えるうちに、バッハをやりたいと思った。実は3年前から思っていて、平均律を練習はじめたが、アマコンの曲に時間をとられ、平均律のプレリュードとフーガ第1番で2年連続挫折。先生に相談し、もっと基礎的な曲にし、バッハで基本を学びながらも、できれば月1曲ずつ進み、自分が飽きないようにしたい。先生からはではインヴェンションをしましょうと提案を受けた。インヴェンションは小学生から中学生にかけて最初の15曲は練習したので、楽勝サ、と思って始めたが、甘かった。

第1番に2か月、2番は無理やり1か月であげて、3番へ。第1番のレッスン、一生懸命練習してもっていったところ、先生からは「このテーマのフレーズはどこまで?」「このフレーズはテーマの逆の形ですね?」「これだけ音が飛んで、気持ちは高揚するのでは?」「転調してどう調性は動いていっているのでしょう?」。指摘されるとそうだと理解できるが、自分では楽譜からそこまで読み取れなかった。弾けるけれど楽譜を理解していなかったのだなあとかなり落ち込んだ。

それからは、練習する前に読譜し、自分の考えを伝え、指摘いただいてから練習することにした。そうすると面白い。これで7割読めたか!と思ってもっていっても2-3割までしか、楽譜からのサインに気が付いていないことがわかる。楽譜と対話しているようで、知らなかったことが理解できてきたようで、楽しい。

さあ、次回は第4番の読譜をもっていこう。



2025年1月13日月曜日

大切にする

3連休の最終日。やらなければいけないと思っていた勉強と家事を同時進行で泥縄的実行。

7:30に30分英語。朝食のあとは、電力が安い10時までに掃除機をガンガンかける。

お風呂の掃除の後、10:30からまた英語。干していた卵の殻をミルでひく。これで台所用研磨剤の出来上がり(実は頑張って棒で粉砕しようとしたが自分の肩が粉砕され断念。ネットという文明の利器で確認し、ミルを使っても良いことがわかり、10秒で実行)。

干していた煮干しとかつお節をミルでふりかけに。ごまや昆布を加えて美味しくできた。充実感あり。

その後、干していた大根の皮を取り入れて水に浸し、切干大根をつくる。ゴマ油と赤トウガラシも入れて、ちょっと中華風。痺れ系。更に充実感アップ。

早速昼食のお供にし、片づけて、14:30からまた英語。その後は新聞、ダンボールなどリサイクル系ゴミをまとめてゴミ収集場へ。あっという間に夕方。寒くなってきたから湯たんぽをわかし、これから大根の身の方で湯豆腐を準備しましょ。生姜もいっぱいすりおろしてはふはふ言いながら食べれば、それだけで身体も温まる。

と、自分で考えてやっているように見えるが、卵の殻も、煮干しの再利用も、大根の皮の活用も、母の昔からの工夫を引き継いだだけ。なんでも自分でやってきて、人の世話をずっとやいてきた人だが、もう身体がきついのだろう。今度は私が代わりにやろうとしてみた訳だが、やってみてはじめて、ものを大切にするというのはこういうことだったなとか、丁寧に生きるということはこういう感覚なのかなと思う。


2025年1月12日日曜日

フランス音楽講座 プーランク ノヴェレッテ第3番

昨年の話で恐縮ですが、12月の講座にもっていた曲。

プーランクが親交のあったスペインの作曲家、ファリャの「恋の魔術師」の中のメロディに刺激されて作曲した小曲。原曲はト長調・7/8拍子だが、これをプーランクはハ長調・3/8拍子へ変更した。

「ノヴェレッテ」とは「短編小説」という意味。3つのノヴェレッテのうちの1曲だが、最初の2曲は1928年に、最後のこの曲は1958年に作曲され、30年も時が経っている。1曲目はとても素直な曲想で、聴いているだけで前向きになれる。どこか懐かしく、第一次大戦が終わって10年、漸く平和を実感できた時期に書かれたのも頷ける。2曲目はこの人の代名詞である「ナゼルの夜会」の事前構想のように思える。力強く、皮肉っぽく、人を驚かしては喜んでいるような。

そしてこの3曲目。メロディは単純で、そしてとても美しい。ファリャのオリジナルから3拍子に変わったことで、7拍子といったあまりクラシック音楽では馴染みのない拍子、ラテンで野性的な鼓動が消え、優美さが全面にでてきている。その優美さが短調の旋律から憂いを引き出し、増幅するように左手の内声がプーランク独自の悩ましい和声で唱和する。同時に、右手の内声はシンコペーションで、微かなラテンの名残をリズムとして刻む。

と書くと、そうなんだー、と言って聞きたくなるだろうが、ちょっと待って欲しい。楽譜もそれほど難しそうに見えないのだが、実は非常に音が飛ぶ(遠い距離をいったりきたりする)し、左手が予想と違う動きだし(たとえば、メロディは盛り上がっているのに左手はシュルーと下がっていく)、加えて曲のダイナミクスが定型と逆(普通最初にfでメイン、繰り返すなら影のイメージで弱めに弾くのに、最初がピアノで次がフォルテですか?)と私にとっては弾くのが当初予想より難しかった。

そうなんだー、と言って聞いてみる方は、どうぞ 美しさの裏にあるプーランクの弾きにくさにも思いを馳せてみてください。


2025年1月4日土曜日

お勉強 英語

会社がオファーしてくれたので、英語の研修を受けている。

昨年6月に開始し、かなり細かく毎月進捗をチェックされる。始めは、会社もやる気に報いるのか?と思って結構積極的にやろうと思っていたが、仕事で時間がとれず、設定のペースにどんどん遅れ、プレッシャーを受けると更にやる気がなくなり・・・。アラームも鳴りまくり。

だが、コンテンツ自体はかなり実践的で面白い。時間さえあれば・・・。ということで、半年間やっていなかった研修をこの休みにガシガシとこなしている。コンテンツが「お勉強」のためのものだったら、やる気は出なかったかもしれないが、外資系に入ったら、英語でコミュニケーションをとらなければ客がいるなら必要だと思う内容が多いので、どうにかこの一週間頑張れた。Financial Planningでは、日本の資格はとったのに英語では説明できないのね!ということが分かったし、自分の仕事のことだったら結構先生に褒められる位には積極的に話せることも自信になった。また、人に不幸があった時に寄りそう表現、転職インタビューの時の売り込みの仕方、会議で意見を出させやすくするファシリテーションの簡単な技術など、英語を抜きにしても必要な自分の意見の整理にも役立つ。あと一日。仕事が始まると時間がなくなるが、明日までは頑張って研修に注力しましょ。


早朝散歩。水面の木陰と青空のコントラストがよくて、本当は画像編集して浮世絵風にしてみようかと思ったが、写真自体の色合いも良かったのでこのまま皆様に。

2025年1月3日金曜日

乙巳(きのとみ)の年

今年は巳年。

だが、ネットで調べてみると、更に60年に一度の「乙巳」の年である、との解説。成長の兆しを表す「木の陰(乙)」と、発展や転換を象徴する「火の陽(巳)」が組み合わさるので、新たなエネルギー、挑戦、革新が注目されると記されている記事が多い。

翻って我が家の正月は、一言で表すと「休み」。早朝散歩、ゆっくり家族と会話、そしてよく休んでいる。やらなければいけないことは沢山残って、忘れないようメモし、メモだらけなのだが、この3日間は自分を甘やかそうと決めて。

正月の花を買いに行った時、母が好きなグロサリオ、元気が出そうなので思わず手にとった。我が家には大きすぎる花なのだが・・・。この躍動感溢れる花、私も好きで、「ダンス・ダンス」と愛称をつけている。好き勝手に伸びるエネルギッシュな様は、乙巳の幕開けにふさわしいと嬉しく眺めている。

2025年1月1日水曜日

昭和100年元旦

言われるまで気がつかなかったが。まだ昭和と共に生きた年数が多いからか、こういう表現をされると100年かと感慨深い。

今年は正月に災害が起きることなく過ごせそうだ。それこそが佳い一年の始まり。能登半島地震に始まり、様々な政治的激動が起こり、ウクライナ戦争が終わることなくまたあらたな戦争と紛争に火がついた2024年。今年は、日常が日常であり続け、皆が安全な年となりますよう。