2024年3月31日日曜日

年度の終わり

23年度も今日でおしまい。

今月は自分が風邪をひき家族に移し、体調が悪いまま怒涛の年度末に辿りついた感。2月に課内から二人異動し、3月には担当分野がまた増え、国内客の挨拶まわり。加えて桜を見がてら商談に来日される海外客が最終週に集中。週末は家事もできずに寝ているだけ。

桜の開花や花見のニュースを横目に、ただ亀のように遅々としてでもその日を過ごせるよう、毎日恙なく生きながらえるよう、それだけを願って。気息奄々。


足下をみれば、そこにはたんぽぽ。人混みの中で桜を見に行く気は到底起きないが、引きずるような足を止めればそこにはお陽様を集めたかのような、生命力溢るる黄色い花。休んで、そして元気出せよ、と言ってくれているのかな。


2024年3月3日日曜日

雛祭り

寒暖差の激しさを乗り越えて。3月。

体調を崩した母は食欲がない。だが久しぶりの太陽の光に元気づけられたのか、「今日は雛祭りだから散らし寿司を食べましょう」と。

今日の陽の光のような橙色の人参。まだまだ美味しい象牙色の蓮。紅い色が美しい桜海老。上品な甘さの帆立も奮発して数粒入れて。菜の花畑のような錦糸卵の黄色と絹さやと三つ葉の緑を一面に飾って。蕪の葉の糠漬けをだしてきて細かに刻み白胡麻をふって添えた。

いただきます!頬張ると口いっぱいに春の香がする。私の食欲につられてか、母も珍しくしっかりと箸を運んでいる。美味しいと思えること。それは季節の贈り物だ。