2023年5月28日日曜日

十薬 野生 白い記憶

十種類の薬効があると言われ古くから薬草として使われてきたこの花は?

そして花言葉は「野生」「白い記憶」。

どくだみだ。

今、花(総苞片)が美しい季節。

この時期がくると、工場の品管のマネジャーで、家で花々を育てていて、毎年どくだみ茶を送ってくれた方を思い出す。退職後すぐに亡くなられた。多趣味で好奇心旺盛で、これから第二の人生を謳歌されるのだろうと思っていた矢先だった。

どくだみは「毒」や「痛み」を抑える効果をもつことから「毒痛み」が転じたともいわれる。育てようとすれば、つよく生命力あふれ、駆除しようとすれば難しいらしい。我が家のベランダで育てて、先輩がつくってくれたどくだみ茶をつくり、また母に供したい気もする。その眩しいくらいの強さにあやかりたいと思う。

2023年5月21日日曜日

GW去りて 既に息切れ

テンポ崩さずよく休んだGWのはずだった。

が、それから2週間も経つと、客は来て去り、来て去り。社内の予算業務や人事関連など、アップアップな日々でもう年末のような気分に。

ピアノも練習できず、気持ちよくすごしたGWにもっと詰め込むべきだったかと後悔の念が湧きそうになる。

こういう時はジタバタせずに、深呼吸しよう。そして何か素敵な一瞬を思い出そう。

はなびらの垂れて静かや花菖蒲 高浜虚子

2023年5月14日日曜日

フランス音楽講座 プーランク 3つのノヴェレッテから第2番

今年弾く曲をとうとう決めました。

ここまで決めるのが遅くなったのも今までなかった。GWにとうとう決めて練習をはじめた。プーランクのノヴェレッテ第2番とフォーレのノクターン第2番。2-2コンビ。

はじめにフォーレを決め(これが決めるまで時間かっかった)、それと対照的な曲を選びプーランクのこの曲に。プーランクは手が大きかったので、自分の手のイメージでオクターブ越えの和音をガンガン使うし、譜読みが難しいしで、早い曲は今まで一度も手をだしたことがなかったが、フォーレがエモーショナルなので、テンポ早く、切れが良い、ということで、弾けるかどうかは別として選曲してしまった。

練習はじめたら、予想よりも譜読みで時間がかかり、次にテンポをある程度早める(まだ指示どおりのテンポからほど遠い)のに時間がかかり、今朝は講座直前、5時起きで泥縄練習で臨んだ。

間違いも多かったが、テンポを上げて拍感を意識したら、どうにか曲の雰囲気は少しだせるようになった。弾くまで緊張で身体がカチコチになったが、リズミカルでユーモア?に富んだ曲想に助けられどうにか最後までいけてほっとしたところ。

ところで、今日は母の日。昔、紙でピンクの花をつくって贈ったことを思い出した。母は子供達がつくったへんてこな花を喜んで本当に長くもっていてくれた。

2023年5月7日日曜日

キャリアコンサルタント グループアプローチ基本技法

 GWの最終日。今日は資格継続の研修会に参加。

キャリアコンサルタントで日本ファシリテーション協会会員でもある講師によるレクチャーと実践ということで興味もあって選択した。

ジョン・ケラーによる学習意欲を高めるARCSモデル(Attention, Relevance, Confidence, Satisfaction)を具体的にどのように使ってグループ研修に使うかという部分が特に参考になった。研修という場がケーススタディとしてとりあげられた訳だが、結構このモデルを使って相手の注意を惹きつけるという意味では、若手育成のグループディスカッションでも、需要家相手のプレゼンにも通じるところがある。勿論、目的の違いをよく認識した上での使い分けが必要だが、普遍的な要素もあり使えそう。また、参加者のキャリアも年齢も多様性があり、それぞれがつくったプランの発表も勉強になった。また参加したいと思わせる内容だった。



2023年5月5日金曜日

さわやかな夏と 連弾

GW恒例の連弾練習。今年も実行。

中田喜直の「日本の四季」から二曲をまた練習。季節も汗ばむ陽気で、春と夏に因んだ二曲だが、もう気分は夏である。

「さわやかな夏とむし暑い夏と」は上手く弾ければ劇的な効果があるものの、最後のフィナーレの「雨から台風に」が特に難しい。プリモが7連符、セカンドが6連符と音価もあわないし、各々が不協和音。現代音楽らしい「心地よくない」楽譜だ。下手をするとただ単に「合っていない」と思われてしまう。ここを地道にメトロノームにかけて何十回も練習した。「どうやっても合わない」楽譜どおりに弾けるようになってからメトロノームを外してお互いの音を聞き合って拍子感を合わせる。そうすると「合う」のだ。楽譜どおり「合わない音の連なり」になるのだ。そうすると数段曲の効果があがってこれらの不協和音がドラマティックに盛り上がり、最後プリモが一人で弾く三小節が嵐の去った静けさを印象付けられることに。恒例のスポコン練習はお互いにノリノリで終わった。

終わった後は楽しみのプチ打ち上げ。良い季節だからと彼女の家のルーフバルコニーで暮れなずむ空の下、おしゃべりとスパークリングワインを楽しんだ。手を伸ばせば背の高いユーカリの木に触れる。風にさやさやと葉が鳴るのを聴きながら暗くなるまで話の赴くまま談笑。


母にとお土産にいただいた花束。数年前に彼女にいただいて我が家に根付いたローズゼラニウムと共に。

2023年5月3日水曜日

3年ぶりのランチ会

GW前半、気持ちも浮き立つ初日。高校時代の友達と。

コロナ期間、皆で会うことができなかったが、この程再会。友人が手配してくれた美味しいシーフードのレストランにて。近況を語り合うだけで先ず1時間。会えなかった3年分を話そうとすればとても2時間程度では終わらない。今回残念ながら参加できなかった人も含めて、近々の再会を約して別れた。

後で高校を訪ねた人達から校舎の写真が送られてきた。赤いレンガのモダンな建物で、全教室にバルコニーがある面白い設計。卒業してから長い月日が経ったが、写真をみるだけで、その校舎に通った日々の心の動きを思い出す。赤いレンガに蔦が絡まり美しく、そんな校舎が好きだったこと。礼拝堂での時間が後から思えば精神的な支柱となっていたこと。小さな図書館で本を探して彷徨う時の喜び。学校帰りに禁じられていた甘味屋で友達とおしゃべりに興じた懐かしい光景。

友達から、知人が作っているというガーゼのハンカチと、「懐かしいでしょ」とトラピストのガレットをいただいた。このフランスの菓子は学園祭の時に人気NO.1で売り切れることもあった。帰ってすぐにあの頃学園祭の手伝いに駆り出されていた母といただいた。昔と同じにほろっと優しい生地にバターの豊かな香りが広がった。