2018年9月29日土曜日

台風と鴇茶色の薔薇と

今日は友人のコンサート。最後まで、行けるか様子を伺っていたが、甘かった。国慶節前の最後の土曜日、商談できるかと結局夜まで待機。はああ。こういう時もあるさ・・・。


台風前の不穏な空。鴇(とき)茶色の薔薇と。

2018年9月24日月曜日

実るほど・・・ 薄 中秋

先週は入社時の上司が、外国人特派員クラブでカントリーウエスタンのコンサートをされた。彼が会社で初めてこのクラブで外国人特派員向けに英文のニュースリリースを公開され、自分も手伝い(まだ働いたとはいえない)をした懐かしい場所。カウントリー自体はあまり詳しくないが、彼の魅力で、学生時代の友人、会社関係の知人、カントリー仲間が多く参加され、楽しい会だった。

この方を表して多くの人から「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉を聞いた。

今日は秋(7-9月)の真ん中の日。旧暦の8月、中秋。稲穂ではないけれど、頭を垂れる薄と華やかなダリアを飾ろう。薄墨色の雲立ち込める夜。月・・・は見えないが、


2018年9月16日日曜日

ピリオド楽器によるショパンコンクール第一回 Naruhiko Kawaguchi

この9月にピリオド楽器によるショパンコンクール第一回が行われた。ピリオド楽器とは「the period」ということで、作曲された頃に使われていた様式の楽器、その頃弾かれていた楽器。ということでショパンが作曲していた頃の楽器を使ってショパンを弾くコンクール。ショパンコンクールがこれだけ有名になり、マーケティング的には二匹目の泥鰌を狙って切り口だけ変えたのではないか、とうがった見方をしてしまったが、結果はさあどうだろう?

今回の結果は
http://iccpi.eu/en/news/id/136

Thomasz Ritterが一位。二位にNaruhiko Kawaguchiというオランダ在住の日本人が入った。おめでとうございます。この方以外の入賞者は皆ポーランド人。そういう審査にしてしまったのか、ピリオド楽器をそもそも練習する機会が多いのがポーランド人なのか。にわとりと卵の議論となりそうだ。また、ただピリオド楽器を弾くだけで良いのか、弾き方の様式はその当時のものにどこまで対応するのかもこれから深化させていく余地があり。

ピリオド楽器、ピアノに関してはモダンピアノに対しフォルテピアノという言い方もするらしい。18世紀初頭 強弱を出せるチェンバロの一種という売りでピアノ誕生。19世紀にかけて5オクターヴ、6オクターヴと音域も広がり、工房で職人の技を競い合った。19から20世紀にかけ、フランスではエラール、プレイエル、ドイツでベヒシュタイン、ブリュートナー黄金時代を迎える。一方で産業革命後の大量生産の波はピアノ製造にも影響を与え、20世紀はスタインウェイが一大勢力となる。

強弱を出せるチェンバロから出発したピアノの進化とピアノが作曲された時代を結びつけて弾く、聴く楽しみは確かにある。そもそもマーケティングは需要を創出することも含め、人の望みをすくいとることでもあるのだから。このコンクール、クラシックピアノ界に一石を投じることはできるのか?長い眼で見守りたい(といっても次は5年後だし)。


さて、妹がもってきれくれた今日咲いているのはスプレーバラ3色。グラデーションが美しい。ペンシルヴェニア州に以前出張で行った時にアンティークショップで求めた祈る少女の人形と共に。



2018年9月9日日曜日

ラモー やさしい訴え フレンチ・バロック

先週の台風及び北海道地震の被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。同僚も職場もいろいろあり、客対応にも追われた週だった。

ラヴェルの「水の戯れ」の譜読みをしている。ソロ曲としては初めて弾くので音の想定が難しいことと共に左手と右手がよく交差し弾きにくい。彼はクープランへのオマージュを作曲していることから見てもクラヴサン曲の技巧を使っているのだろう。

幼い頃バッハのインヴェンションはよく弾いたが平均律は殆ど練習していなかった引け目があり、コンクールが終わったあとはフレンチ・バロックの小曲をフランス音楽講座にもっていくようにしている。というのは後付の論理で、青柳いずみこ氏のCD「やさしい訴え」を聴いて、その繊細で美しい演奏に魅了されたことが本当のきっかけ。


講座にもっていく曲をラモーにしようと思い2-3曲練習してみる。そうそう。この両手の交差。絡みあう指の間からの打鍵。私が弾くと、聴いている人には単によっぱらいの千鳥足にしか聞こえないだろうが、実はピクラヴサンとピアノの構造の違いからピアノで弾こうとすると弾きにくい。ラヴェルの「水の戯れ」にもこの技巧は使われている。

ところでこのラモー。バッハと同時代だ。ラモーは1683-1764年、バッハは1685-1750年。あの時代に81歳まで生きられたのだから長寿である。とはいえその音楽活動は大器晩成型。父はオルガニスト。11人兄弟の7番目に生まれる。子供時代は落ち着きがなかった?ようでクラスで歌を歌って邪魔をしたりもしたという。後に「オペラへの情熱はこの時からのもの」と言っていたらしい/Rameau by Wikipedia。読み書きより先に音楽の勉強をはじめたが一時は法学を志す。音楽の道に舵を切り替えイタリア留学するが短期間で帰国してしまう。ここまでの経歴は結構現代の私達でも心の動きや葛藤が想像できる気がする。音楽理論家、作曲家として活動はじめ、名声を得るのは40代から。亡くなる直前まで作曲活動を続けた。フレンチ・バロックの最後の隆盛の時を生きた訳だが、彼の死後 1789年にフランス革命が起こり貴族の文化は終焉する。


2018年9月2日日曜日

リフレッシュ 那須高原

私だって夏休み。子供達に遅れてはならじと、8月に那須高原とんぼ返り。東北新幹線で一本、JR那須塩原駅からで便利だ。栃木県、関東内、近いからいつでも行けると今迄行ったことがなかった。


鶏頭の色鮮やかなフラワーパーク。あの丘の向こうには何があるのだろう?(ゲリラ豪雨で行けなかった・・・) 牧場から直行の新鮮なソフトクリームに濃い味のチーズ。涼しい高原の気、眼というか心に染みる森林、湯質やわらかい温泉。リフレッシュの時。

骨折半年過ぎて リハビリ再開

7月は音楽イベントの為、土曜に通えず休んでいただが、リハビリ再開。骨折から半年経ち、歩くことには不自由しなくなったが、骨折足の筋肉不足からくる身体のアンバランスが課題だ。

骨折足ではない方の筋膜炎がまた出始めたので相談すると、「立ってみて」と。「前に重心がいっているので、指の付け根に負担がかかっている」とのこと。「自然体」で立つ時に「骨」に重心を置いて立つ、座る時も「坐骨」に重心を置いて座るように。「自然体」というのは難しいとつい言ってしまったが、「信号待ちなど止まった時の立ち姿でも、会議から戻って腰かける時でも、一瞬意識するだけで変わってくるからやってみて御覧なさい」。また、踵上げを30秒毎日行うと、足を運ぶ時の蹴る力を育めるとも。数秒の積み重ねでも、本来あるべき姿にプチリセットするだけで、自分の身体の不自然な歪みを治していけるのであればやってみる価値大ありだ。