2019年10月18日金曜日

プーランク

1899-1963年。第一次、第二次世界大戦、戦後の冷戦時代も経験した世代だ。裕福な製薬会社創設者の父をもち、「フランス6人組」の一人。実業家の父の反対でパリ音楽院に進学しないにもかかわらずだ。ピアノ曲、管弦楽、室内楽、宗教曲、バレエ曲と曲風も幅広い。伝記など読んでいないの詳細はまだ分からないものの、ここまでの印象では、恵まれた環境を悪びれず、物怖じせずに自分と自分の才能の為に活かし、開花させた人のように思え興味深い。どうしても天才作曲家は夭逝、貧困、毀誉褒貶、時代から理解されずに死後に評価、等苦労物語が美談として語られることが多い中、等身大の人物として身近に感じる。

レパートリーの広さといえば、この人はオペラも作曲しており、「ティレジアスの乳房」「カルメル派修道女の対話」など。オペラを書きたくて長く構想を温めながらついに描ききらなかったドビュッシーの話をしっているだけに、つい比較してみてしまう。何事もそつなく何でもできてしまう人のように思えてしまう。これだけ予見をかきたてておいて、やはり伝記を何冊か読んでみよう。

9月に体調を壊していた際、友人からお見舞いをいただいた。学生時代の懐かしいトラピスト修道院のワッフルクッキーや、北海道十勝カルメル会修道院のチョコレート(写真)。この絵は、私の中の心象風景のひとつにとても近い。最近、プーランクの楽譜の近くに置いて、練習しながら時々眺めている。プーランクは今は即興曲11番と13番を練習中。コケティッシュだったり、感情的になったり、祈りの一瞬が表れたり。


体調も復活し、漸く三度目の正直でその友人と楽しい飲み会。山形料理のお店で、話して、話して、話して、そして美味しい日本酒と肴で乾杯。

2019年10月14日月曜日

台風一過

台風一過。先月の千葉の被害も生々しいままに、また数十年に一度といわれた19号が東日本を直撃、大きな被害をもたらした。被害に遭われた皆さまには、お見舞い申し上げます。

私自身も親戚も巻き込まれたが私達は幸いにも無事だった。同僚や会社の工場の状態を確かめ、客対応などに追われた週末だった。

そういう時期に、カナダに住む叔母・従妹達が来日していた。結果的には難なく過せたが、かなり驚いていた。カナダは私自身も留学したことがあるが、人の少ない大きな国だ。それがこの、人の多い小さな国 日本で、いきなり数十年に一度と言われる台風に遭った。驚き、未経験の怖さを感じたことだろう。彼らは今日、カナダの感謝祭の日に帰って行った(カナダはアメリカと異なり10月第2月曜日)。

私にとっては、そういう週末ながら、昨晩友人に久しぶりに会えたことが休みらしいといえば休みらしいイベント。DUO POCKYs の彼女とは、夏のコンクール以降会えておらず、彼女の夏のウィーンでのピアノ講習や帰国後の長崎等での大学院の研修の話を聞き、いつものことながら、触発された。ドイツ土産にいただいたプレッツエルの形をした、グローブやシナモンのミニリース。写真では届けられないが、はっきりとハーブの香り高い。気持ちが和らぐ。こんな小さな工芸品にも、自然の豊かさを感じた。



自然の恐ろしさと豊穣。私達の対し方が大きく影響しているのだろうが。あまりにも激しく異なる側面をみてしまった週末だった。

2019年10月7日月曜日

寄り添う

週末だというのに、こんなに貸会議室が満杯とは思わなかった。自分が知っている世界がいかに狭いか思い知った。

キャリア・コンサルタントの講習を受けに週末貸し会議室に行くと、IT系、財務系、人事系、あらゆる講習会が開催されていて、フロア全室満員。老若男女が学んでいた。今迄土日も結局働かざるを得ない身には、こういう人達も居るんだ!と羨むと同時に開眼した気が。

通っている講習会は理論も実技の勉強もあるが、実技がかなり痛い。「面談は関係構築から」と言われると、当たり前ではないかと思う訳だが、実際自分がやってみろと言われると180度変わる。

日々仕事で「効率良く仕事を進める」ことを是として云十年、それこそ日々努力してきたのだからそういう効率最大限人間になっている。ケースを見せられれば、短時間で(営業だから、数分で)まず問題の想定、課題設定、解決策3策、Max(望ましい)、正攻法(落としどころ)、Min(リスク対策)を考えて提言できるように武装する。あたりをつけたところで、その根拠・数字を探して、次数時間でまずプレゼンできる状態に。万一数日与えられれば更に深堀りする。それが日常。

しかし、カウンセリング/コンサルティングでは、そういう道筋を思い描いたとしても、まずは相手に寄り添って、相手の話したいことを聴く準備をする。

これが、言葉にすると当たり前なのだが、難しい。問題解決を急ぐあまり選択肢を示してしまったり、解決したいと思うあまり質問しすぎたり。沈黙が怖くてとにかく口を開いて横道にそれるような話にもっていってしまったり。

「相手のことを思って」という大義名分で結構自分の意見、評価押し付けているのだとわかったことは、受講生一様に自己反省。だが次は上手く行くかと思いきや、慮りすぎて言葉が出なくなる場面も。

コミュニケーションは、幼子が歩き始めるように、何度も試行錯誤しなければいけないものかも。そう、立って歩きたいと思い続けていたらできるものかも。

「自分が聞きたいことを聴くのではなく、相手がどう思っているか、何を話したいか、寄り添って考えてみては?」

社会人になって、いつも戦って生き残ることしか頭になく、「寄り添う」という言葉を聞いて胸を衝かれた。(一体どういう会社生活だ?と思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが?それが会社生活?なのです)



2019年10月4日金曜日

いろいろな引き出し

学生時代、「人によって引き出しを変えて見せなければいけない時がくるよ」と言われた。その場の文脈としては、率直な発言を是としてた自分に対し、好意と心配をもって言われたと思う。今になれば、有難い言葉だと分かるが、その時は当たり前のことを改めて言われた意味がよくわかっていなかった。要は、単純な率直さそのものが悪いわけではないが、社会にでたらいつも真っ正直にぶつかっていられないぞ、相対する人に会う対仕方を身につけろというアドヴァイスだったのだろう。

この言葉は心に残り、時々ふと自分に問うている。果たして自分は引き出しを増やせただろうか。

引き出し。その人が使った「いろいろな人への対し方(例えば話題の振り方)」という意味もあるだろうし、「知見」「知恵」「工夫」として使われることも、個人の多面性(話題の豊富さ)ということにも使われる。

前回のキャリア・コンサルティングの講座の中で「人生の役割」として、働く、学ぶ、楽しむ、家族、市民、その他 という分類で、現在の自分と3-5年後の自分を点数化してみる、という時間があった。自分の優先順位づけを知る、そして理想とする自分を想像してみる、人生のステージによってその優先順位も変化することに気づく為の検討。私自身の図を見てみると、現在仕事9、家族1、それ以外はほぼ0といったいびつな姿だった。バランスよくすることが目的ではなく、自分が良いと思う方向を考え、どうしたら実現できるかと考える基礎資料なのだが、それにしても私の目の前に描かれた図はあまりにもバランスが悪すぎる。これでは引き出し(多面性)は増えてないな、、、と納得。

個人の次なる(3-5年)での目標は、学ぶ、楽しむ時間を増やし、地域で何かボランティアするとっかかりをつけるというもの。

人のカウンセリングするより、自分のことを知って唖然・呆然とする、というキャリア・コンサルティングの講座となりそう。


本日の、母の空中庭園のワンカット。父の好きなトルコ桔梗。やわやわとした優しさと、華やかな色合いがお気に入り。


2019年9月29日日曜日

長月のおわりに

9月は長患いの長月だった。月がかわることで自分(体調)も良くなって欲しいもの。

仕事上は期末として期初からやっていたことの結果を問われる時期。一方プライヴェートでは新しく始めたことも。長患いは計算外で始まる前に計画してしまっていたので今更取り返しもつかずやり始めているが新しい勉強を2つ始めた。1つは通信教育で1つはスクーリング。どちらも時間も気力もとるので辛いが、新しい知識を得る喜びは大きい。

スクーリングの方は、キャリア・カウンセリング。今迄の人事と営業の経験を活かせるかとチャレンジしてみることに。スクーリングは終日1日×3か月を、通常の業務にプラスするのはかなり厳しい。しかし、行ってみると他の受講者の目的意識に刺激を受けたり、知らないことを知る楽しみに、疲れと贅沢な時間をもらったという心持 半々だ。

今は体調悪く、仕事も通常にもどれば通学できないのではと不安が勝っているが、勉強してみようと思えるだけ環境が恵まれていることもわかっているので、あとはやってみるしかない。


珍しい、真紅の蘭を。暑くて、でももうすぐ秋を感じさせる色。

2019年9月23日月曜日

お彼岸

夏風邪をひいた。夏風邪は長引くと思い早めに医者に行って服薬したのに熱と咳が収まらず3週間、休んだり、テレワーク、フレックス。定義はどうあれ、休みつつ仕事しつつ休んだ。40度の熱があっても休んだことのないのが身上なのに、と情けない。だが、ふと、骨折の時と同じように身体からのメッセージととらえなければいけないのかなと思った。


今年はお彼岸に墓参にも行かれなかった。

2019年9月1日日曜日

八月の終わりに ピアノレッスン プーランク

今週出張もなくなったので、今日は急なお願いをしてピアノのレッスンを先生にお願いした。9月のフランス音楽講座にもっていく曲をみていただくため。練習をはじめたのは昨日なのだが、、、。

プーランク 15の即興曲の6番と8番。フランス音楽講座で他の人が弾くのを何度も聴き、弾きたいと思いながら手を出しかねていた。好きな曲はメロディックな曲と、皮肉の効いたでも技術的には難しそうな曲なので、前者はイージーリスニング、イージプレーと思われるのではないかと思い、後者は難しい割にそう受け取ってもらえないとの勝手想定。だが、弾きたい曲を弾けばいいじゃない!と開き直ることにした(自分に?、誰も気にしていないでしょう)。

プーランクは1899-1963年仏作曲家。現代音楽家といってよい時代に生きた人だが、分かりやすく、調性で作曲をし続け。所謂現代曲の作曲家とも交流し理解を示しつつ、わが道をいく人だったようだ。Wikipediaでは、クロード・ロスタンの評を引用している。「ガキ大将と聖職者が同居している」と。

作曲家に個人的にも興味が湧くが、掘り下げるのは、まずは曲の練習をしてからでしょう。


今日で8月も終わり。夏休みも1日とっただけで終わり。ちょとさびしい気がする・・・が、この災害の多い夏、親族も仕事の同僚も九州に居るので、月が変わりもう災害もさようならと言いたい。