2019年10月4日金曜日

いろいろな引き出し

学生時代、「人によって引き出しを変えて見せなければいけない時がくるよ」と言われた。その場の文脈としては、率直な発言を是としてた自分に対し、好意と心配をもって言われたと思う。今になれば、有難い言葉だと分かるが、その時は当たり前のことを改めて言われた意味がよくわかっていなかった。要は、単純な率直さそのものが悪いわけではないが、社会にでたらいつも真っ正直にぶつかっていられないぞ、相対する人に会う対仕方を身につけろというアドヴァイスだったのだろう。

この言葉は心に残り、時々ふと自分に問うている。果たして自分は引き出しを増やせただろうか。

引き出し。その人が使った「いろいろな人への対し方(例えば話題の振り方)」という意味もあるだろうし、「知見」「知恵」「工夫」として使われることも、個人の多面性(話題の豊富さ)ということにも使われる。

前回のキャリア・コンサルティングの講座の中で「人生の役割」として、働く、学ぶ、楽しむ、家族、市民、その他 という分類で、現在の自分と3-5年後の自分を点数化してみる、という時間があった。自分の優先順位づけを知る、そして理想とする自分を想像してみる、人生のステージによってその優先順位も変化することに気づく為の検討。私自身の図を見てみると、現在仕事9、家族1、それ以外はほぼ0といったいびつな姿だった。バランスよくすることが目的ではなく、自分が良いと思う方向を考え、どうしたら実現できるかと考える基礎資料なのだが、それにしても私の目の前に描かれた図はあまりにもバランスが悪すぎる。これでは引き出し(多面性)は増えてないな、、、と納得。

個人の次なる(3-5年)での目標は、学ぶ、楽しむ時間を増やし、地域で何かボランティアするとっかかりをつけるというもの。

人のカウンセリングするより、自分のことを知って唖然・呆然とする、というキャリア・コンサルティングの講座となりそう。


本日の、母の空中庭園のワンカット。父の好きなトルコ桔梗。やわやわとした優しさと、華やかな色合いがお気に入り。


0 件のコメント:

コメントを投稿