週末だというのに、こんなに貸会議室が満杯とは思わなかった。自分が知っている世界がいかに狭いか思い知った。
キャリア・コンサルタントの講習を受けに週末貸し会議室に行くと、IT系、財務系、人事系、あらゆる講習会が開催されていて、フロア全室満員。老若男女が学んでいた。今迄土日も結局働かざるを得ない身には、こういう人達も居るんだ!と羨むと同時に開眼した気が。
通っている講習会は理論も実技の勉強もあるが、実技がかなり痛い。「面談は関係構築から」と言われると、当たり前ではないかと思う訳だが、実際自分がやってみろと言われると180度変わる。
日々仕事で「効率良く仕事を進める」ことを是として云十年、それこそ日々努力してきたのだからそういう効率最大限人間になっている。ケースを見せられれば、短時間で(営業だから、数分で)まず問題の想定、課題設定、解決策3策、Max(望ましい)、正攻法(落としどころ)、Min(リスク対策)を考えて提言できるように武装する。あたりをつけたところで、その根拠・数字を探して、次数時間でまずプレゼンできる状態に。万一数日与えられれば更に深堀りする。それが日常。
しかし、カウンセリング/コンサルティングでは、そういう道筋を思い描いたとしても、まずは相手に寄り添って、相手の話したいことを聴く準備をする。
これが、言葉にすると当たり前なのだが、難しい。問題解決を急ぐあまり選択肢を示してしまったり、解決したいと思うあまり質問しすぎたり。沈黙が怖くてとにかく口を開いて横道にそれるような話にもっていってしまったり。
「相手のことを思って」という大義名分で結構自分の意見、評価押し付けているのだとわかったことは、受講生一様に自己反省。だが次は上手く行くかと思いきや、慮りすぎて言葉が出なくなる場面も。
コミュニケーションは、幼子が歩き始めるように、何度も試行錯誤しなければいけないものかも。そう、立って歩きたいと思い続けていたらできるものかも。
「自分が聞きたいことを聴くのではなく、相手がどう思っているか、何を話したいか、寄り添って考えてみては?」
社会人になって、いつも戦って生き残ることしか頭になく、「寄り添う」という言葉を聞いて胸を衝かれた。(一体どういう会社生活だ?と思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが?それが会社生活?なのです)
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