今週はまた実技。実技が多いのは有難い、理論の勉強は自分でやれるが、実技は相手や観察者がいないとできない。「関係構築」から「問題把握」にステージが広がるものの、土台がまだできていないので、頭では理解しても、それを実践にすぐ適用できなくて、非常にもどかしい。受講者が皆声をそろえて言うように、社会人として、先輩として、人事として、上司として、できるだけ短期間に立ち上がってもらえるよう、どうやってわかり易く、目的のスキルや課題解決能力を得られるよう手助けするか。それを云十年やってきて、「カウンセリングは相手に話させる、考えさせるため」質問形をしない、話をきく、といわれても・・・。話が堂々巡りして焦ってしまうだけ・・・と。理論を勉強して、自分がどのプロセスにいることがわかっても、それでもなお。
講師も同級生も議論を戦わせる。年齢も性別も違うのだが、はじめ意識していただろうに、今は 何故? どうして? 何が?と(学費のもとを取るためにも)必死に理解度を高めようとする。散々な感じの自分も含め、必死な人達とぶつかりあうのは、結構楽しい。なりふり構わず、答えを求める。納得感を求める。それが学問なのだと思う。
平日必死に働き、また週末も必死に勉強したつもり。疲れた脳にふと金木犀が甘やかな香りを漂わせる。
夜霧とも木犀の香の行方とも
中村汀女