2018年10月28日日曜日

沈黙の時間 静寂という花言葉 セダム レッドカウリ

中・高校時代の友達と横浜で。いつでも忌憚なく話ができるので、抱腹絶倒の失敗談から、時には辛い思いも打ちあけられる。大笑いしながら韓国料理に舌鼓を打てば、また明日に向かっていく元気も出ようというもの。

学校は中高一環の小さな学校で、学生数も少なく、全員が顔見知り。鬱陶しく感じる時もあったが、卒業してみると懐かしい。今よく「マインドフルネス」と言われるが、この学校では「沈黙の礼拝」が週に一度あった。20分だか25分、短いようで長く、その時考えることがあれば結構短く感じられる。礼拝なので神と向き合う時間という設定だが、多くの人にとっては自分と向き合う時間だったのではないか。人の話を聴く、音楽がメイン、いろいろな礼拝の時間があったが、長い歳月を経て今でも時折思い出すのはこの沈黙の時間だ。

セダム レッドカウリ。花言葉は静寂。マンネングサ属ベンケイソウ科。ラテン語の座る(sedere)が語源。岩や壁にでも張り付いて生えることからくるという。沈黙の礼拝を思い出させる花である。


2018年10月27日土曜日

天竺牡丹 メキシコ国花 Dahl氏

というタイトルで当てられますか?天竺の牡丹ということで画像的にイメージはできるかも。メキシコ原産でメキシコの国花。スウエーデンの植物学者Dahl氏にちなんだと言えば更なるヒントに。


そう。ダリア。花言葉は「威厳」「華麗」「感謝」。母の好きな花のひとつだ。花が大きすぎて、狭い我が家に飾るのが難点だが、花言葉そのままに威厳があり、華麗だ。

君と見て一期の別れする時も
ダリヤは紅しダリヤは紅し
北原白秋

2018年10月26日金曜日

集いの時 秋のメルセデスコルダナ

10月は集いの時だった。期末を終えたらねと約束していた仕事関連のお疲れ様会が多かったが、今週は楽しみにしていた云十年前に入社した時の会社の上司と同窓の先輩との懇親会。

今年のコンクールで偶々私の演奏を聴いて下さって、それを機会に音楽の話をすることに。上司は先日記したのコンサートの方で趣味のカントリーウエスタンを。先輩は学生時代から続けてきたヴァイオリンを、私は練習しているフランス音楽について話し始めると止まらない。仕事が縁で知り合って、時が経って趣味の話で打てば響くような会話が楽しめるとは得難い経験だと思う。

先輩とは学生オケで知り合った。コンミスとして皆をまとめるパワーと、一人一人を気遣う繊細さを併せ持つ憧れの彼女の誘いも入社の理由のひとつだった。同じ会社ではなくなっても、様々な国での生活を経験され今また日本に戻ってきて働く彼女のエネルギーに、今でも私は元気をいただくばかりだ。


ところで、今我が家の空中庭園は、春に家へやってきたメルセデスコルダナが未だにエネルギッシュに光輝いている。ずっと1-2輪ずつ咲き続け、暑い夏も、幾度の台風にも負けず、一緒に過ごしてきた。秋の陽射しを穏やかに受けて元気一杯。


2018年10月21日日曜日

彫刻の森美術館 人とペガサス カール・ミレス

10月になってしまったが夏休み2日目をとって彫刻の森美術館に家族旅行に行った。台風を縫って希少な普通の天気に恵まれ、それだけで有難く思えた。

彫刻の森美術館は子供の頃も何度も連れてきてもらい、家族の思い出もあり、彫刻を見る楽しみと広大な緑の中を散歩する歓びがある場所だ。特にこのカール・ミレス(スウエーデン1875-1955)の彫刻家による「人とペガサス」はいつ来て見ても、ひろびろとした空を跳ぶ姿に魅せられる。彫刻だから見る角度によって見え方も違うし、見る時々の気持ちや心の綾も映し出されて、毎回印象が違う。


父が好きな彫刻で、毎回これだけでも数十枚写真を撮っていたのを思い出す。写真の腕は引き継げなかったが、何となく構図が似てきたような気がする。

2018年10月8日月曜日

ドビュッシーのおもちゃ箱

青柳いづみこ氏のレクチャーコンサートに妹と一緒に参加。アンドレ・エレの絵を映しながら、ドビュッシーの「おもちゃ箱」をピアノで奏で、時折語りも入る、贅沢なひとときだった。

エンマと二度目の結婚をしてから生まれた子供「シュシュ(愛称」が7-8才mp頃に書かれた、子供の為のバレエ音楽。エンマとの再婚というとどうしても「喜びの島」のイメージがあるので、幸せ一杯なドビュッシーが刷り込まれていたが、この曲を書いた頃は、経済状況の厳しさから家庭もぎくしゃくしていたそうだ。「こんな葛藤があったにもかかわらず、あるいはむしろだからこそ、<<おもちゃ箱>>の音符のひとつひとつに、ドビュッシーの優しさといいしれぬ哀しみが込められている。」~「ドビュッシーのおもちゃ箱」青柳いづみこ氏~


幼い頃、妹と二人、レコードプレイヤーに耳をつけながら音楽を聴いていた頃を思い出した。両親から買ってもらって夢中だった。小学館だったか、絵本、ナレーションつき音楽の入ったレコード、簡単なピアノ楽譜に解説本。これらが入って1セット、毎月もらって1年で揃う。お気に入りで何年も聴いた。白鳥の湖、くるみ割り人形、ピーターと狼、魔法使いの弟子。様々なストーリーと画と音楽。目を瞑って耳を傾けると人形やバレリーナ達が踊るのが浮かぶようだった。音つきの想像力をもらった。

青柳いづみこ氏の演奏の入ったCD付エッセイ、ドビュッシーのおもちゃ箱からいろいろな音やメロディー、ハーモニーが色彩豊かに飛び出してくる。大人が楽しむ為の魔法が詰まっている。

2018年10月6日土曜日

実りの時 友と葡萄酒を つくね芋

18年度もいよいよ後半戦。

10月の声をきいたその日、高校時代の友人と久しぶりに食事。葡萄酒片手に話も弾み。あっという間に互いに高校の時の気分に戻ってしまうのが不思議だ。色鮮やかな紅い人参、珍しくもういきょう、秋になったことを実感させるほくほくしたお芋のバーニャカウダ。


ところで我が家の空中庭園も、思わぬオブジェが。つくね芋がここまで育ってしまった。こちらも実りの時。