2018年10月8日月曜日

ドビュッシーのおもちゃ箱

青柳いづみこ氏のレクチャーコンサートに妹と一緒に参加。アンドレ・エレの絵を映しながら、ドビュッシーの「おもちゃ箱」をピアノで奏で、時折語りも入る、贅沢なひとときだった。

エンマと二度目の結婚をしてから生まれた子供「シュシュ(愛称」が7-8才mp頃に書かれた、子供の為のバレエ音楽。エンマとの再婚というとどうしても「喜びの島」のイメージがあるので、幸せ一杯なドビュッシーが刷り込まれていたが、この曲を書いた頃は、経済状況の厳しさから家庭もぎくしゃくしていたそうだ。「こんな葛藤があったにもかかわらず、あるいはむしろだからこそ、<<おもちゃ箱>>の音符のひとつひとつに、ドビュッシーの優しさといいしれぬ哀しみが込められている。」~「ドビュッシーのおもちゃ箱」青柳いづみこ氏~


幼い頃、妹と二人、レコードプレイヤーに耳をつけながら音楽を聴いていた頃を思い出した。両親から買ってもらって夢中だった。小学館だったか、絵本、ナレーションつき音楽の入ったレコード、簡単なピアノ楽譜に解説本。これらが入って1セット、毎月もらって1年で揃う。お気に入りで何年も聴いた。白鳥の湖、くるみ割り人形、ピーターと狼、魔法使いの弟子。様々なストーリーと画と音楽。目を瞑って耳を傾けると人形やバレリーナ達が踊るのが浮かぶようだった。音つきの想像力をもらった。

青柳いづみこ氏の演奏の入ったCD付エッセイ、ドビュッシーのおもちゃ箱からいろいろな音やメロディー、ハーモニーが色彩豊かに飛び出してくる。大人が楽しむ為の魔法が詰まっている。

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