2022年5月21日土曜日

食欲が進むなら

何でもしたい。

いえ、自分のことでは全くなく・・・。でも、誰でも家族が食欲がない時にはそう思うでしょう。

GWにデュオ・ポッキーズの友人宅で美味しい低温発酵の自家製フォッカッチャを御馳走になり、あまりに美味しいので母に食べさせたいとつくってみた。あまりこねなくて良いようで、自分にもできるのではないかと、つい夢見てしまった。友人が見せてくれたとおり、くるみもたっぷり入れ、ついでに庭のローズマリーも載せて、たっぷりのオリーブオイルをかけて焼いたら、とても美味しかった。だが、母には堅すぎて残念ながら少ししか食べられず。

そこで火がついた。保存料が入っているパンよりずっと美味しいねという言葉を頼りに、十年位つくっていなかった万頭(中華のまんとう)をつくった。500gだけしか作らなかったが、全身汗だくで、涼しい日だったのにサウナ状態。途中で鉢巻をし、まるで恰好だけはランナー。手には粉が粘って離れない。泣きそうになりながら、意地と新しいイースで、きれいに膨らみ、真っ白でほかほか、「THE 万頭」ができた。味噌をつけるとたまらない。母も1個完食してくれた。

ここまできたら、実力はないのに何とかなるさの自信だけはついてしまい。次も行ってしまえ。

今日は梅雨の先駆けか、じめじめした天気。こんな日は野菜で元気になりたい。白い大根、緑のキュウリ、赤いラディッシュでピクルス作り。明日のお楽しみ。かりっ、しゃくっ、ぽりっと気持ちいい音。酢の爽やかさと柔らかさが食欲を運んでくれることを期待して。


2022年5月15日日曜日

対面が戻りつつある

GW明けの週。

ただでさえ、休みを取り戻そうと皆が一斉に仕事を投げ合う中を、自分も急いで投げ返すか競争のような週なのに、久しぶりに海外客の来日対応あり、海外のビジネスパートナーの来社あり、出張していた関係先との懇親会あり。WEB会議ではなくリアル会議や飲み会が立て続けで、過密スケジュールと対面の刺激で疲れ果て、金曜の夜は倒れ込んで泥のように眠った。

私自身はこの3年振り返り、テレワークの有難味を痛感している。人に会うのも、会議をするのも、距離や会議室を気にすることなくすぐに設定・実行できる。特に海外の客や、複数の工場・部門にまたがっての会議でその恩恵は大きい。

一方、初対面の人がWEB会議でうちとける、相手の顔色を読めるまでになるには、対面の時よりもはるかに長い時間がかかるというのも実感だ。お互いできるだけ分かり易く説明するように気を付けるようになったし、顔出しの会議ならジェスチャーを大きくし、コミュニケーションの質を補おうとしてきて、改善できていると思う。だが、目の中に動いた何かの表情、無意識にでている身体のサインなど、それを捉えることで話を深堀りしてきた対面での打ち合わせは何と情報が多かったことかとあらためて意義も見えてきた。

入社した時の上司と食事をする機会があった。2年ぶりだろうか。年齢の差にかかわらず誰に対しても丁寧な言葉遣い、気の使い方をなさる方で、初めてお会いした時から理想の社会人像である。茶目っ気もおありで、時折目の奥がきらっとする時は何か面


白いことを思いつかれた時。指を組んで前に乗り出す時は真剣な話をなさる時。懐かしい仕草や表情に、ああ、やっぱり対面してお話しできる醍醐味がここにある、と思った。

2022年5月14日土曜日

フランス音楽講座 ドビュッシー 「ノクターン」

月に一度のフランス音楽講座。

今回はドビュッシーの「ノクターン」をもっていった。まだドビュッシー若かりし時の作曲なので、長いフレーズでメロディーが歌い易い。うっとりとさせる和音は彼の音楽学校の先生でもあったフォーレのこれまた初期の作品を想起させるものだし、徐々に盛り上がってくるところは、ドビュッシーが若い頃傾倒したと言われるワーグナー的な部分も。

自分探しをしていろいろと寄り道をしてきた時期とみるか、資金繰りの為にお金を出してもらい易い音楽を作ったと考えるべきか。そのどちらでもあるのだろう。だが、どちらであってもそんなことはどうでもよく、誰にでも美しく聞こえ、自分が若い頃、「憧れ」という感情を豊かにもっていた頃を思い出す、やさしい曲であることに変わりはない。


2022年5月8日日曜日

呼ばれる

今日は母の日。

友人からLINEでお互いの母の無事を確かめる便りをいただいた。彼女は高校時代からのつきあい。お互いの母達も顔見知りだ。

暫く前の日経に井上荒野氏のエッセイが確か夕刊に掲載された。「呼ばれる」というタイトルだったような。

はじめにご主人が食事をつくってくれるという垂涎もののネタから入る。それだけなら単なる夫自慢の話なのだが、そのあとに続く文脈がその浅はかな想定を裏切る。

食事をつくってくれる人がいて、食事ですよと自分を呼んでくれるその声掛けは、子供の頃であれば母の声であることが多い。

誰かのために食事をつくり、その人を呼ぶ。それはとても自然で、いつも呼んでくれると思い込んでいて。でもいつまでも得られる声ではなく、懐かしくとも一度失われたら戻らない声。

今日は母の日。


2022年5月5日木曜日

GWも終わり キャリアコンサルティング受講 JOB-TAG と アセスメント

結構今年は休めてほっとしている。

思っていたより業務分担変更による引継ぎがこの一か月とてもきつく、ヘロヘロに倒れ込むように突入したGWだっだ。休みの前半二日はキャリアコンサルティングの講座受講の予習復習に時間がとられてしまったが、昨日と今日は朝から、お風呂や玄関など普段気になりながらできなかった部分の掃除、毛布やカーテンの洗濯と家のこともいろいろできた。身体を使って頭はからっぽにし、疲れたら休み。心身共にリフレッシュできた。

前半の二日の講座はそれぞれ別内容のもの。一日目は「job-tag」の活用について。

これは厚労省が提供する職業情報提供サイトjob-tag

職業を探す側、採用する側、キャリア探索を支援する側、といろいろな立場の人が活用できる。職業探索や産業情報入手から、能力棚卸しもツールを活用してできる。折角厚労省がお金を使って整備してくれているのだから、活用しない手はない。実際のコンサルティングの場での活用についてケーススタディをする興味深い内容だった。

二日目の「アセスメント」は、養成講座でも勉強したが、心理や職業興味検査のようにフォーマルなものから、カードを使ったグループディスカッションのようなインフォーマルなものも対象で、こちらも一日で5回模擬面談を行い、クライアント、コンサルタント、オブザーバーをそれぞれ経験できた。実地研修なのでライブで質問や返答ひとつで思わぬ方向に面談が進むこともあり、はらはらどきどき、言い換えれば一瞬も気を抜くことができずに瞬く間に時間が進んだ。実ビジネスではキャリアコンサルティングを行っていないので、経験がどうしても不足しておりこういう機会は貴重だ。

今日は子供の日。菖蒲湯にするのか、葉を買い求める人多く、季節を感じた。

2022年5月4日水曜日

2022連弾 キックオフ

GW後半のはじまり。まだ気持ちの余裕があるうちに。

デュオポッキーズの彼女と連弾の練習第一弾。あらためて会って話してみると、最後に連弾をしてから2年スキップしていて3年ぶり。

今年は前々からやりたいねと話していたビゼーの「子供の遊び」から。「ブランコ」「回転木馬」「ラッパと太鼓」。余力があれば最終局の「舞踏会」を弾く予定。早速3曲を練習することに。

はじめの通しは二人とも慎重になり、ゆっくり弾きすぎて何を弾いているかわらかなくなってしまった。苦笑い。私達らしくないんじゃない?ということで、まだまだ弾けないのが当たり前と開き直って、今度はインテンポで。少し早く弾いてみようかではなく、いきなりこの速度まで飛んでしまうのが「私達らしい」。今度は音も派手に飛んでしまったが、それでも流れはつかめ、しかもどうにか落ちずに最後までいき、なにやらひと仕事なし終えた充実した気分に。

そこからは練習に没頭し、小休止もなくひたすら2時間練習した。「24時間戦えますか」の時代に働きぬいた私達。ピアノの練習だって小休止を挟むなんてことは頭をかすりもせず、お互い褒めたたえあいながら、ポジティブシンキングでひた走った。

ひととおり目途がついた時には夕焼けが空を染め。これまたお互いにひと呼吸しただけで練習終わりと暗黙の了解。

彼女が用意してくれた食事を温めてくれるいい香り。スパークリンをポンッと開ける景気の良い音。庭の花々を活けた花瓶。全てお手製の料理の品々。焼きたての低温発酵のパン、オイルサーディンとサラダ春菊のサラダ。鯵とエシャロットのバターディップ。白い鶏肉と赤紫の大粒のレーズンが橙色のニンジンに映えラペ。ハイドンも好物だったというあつあつのエスターハージ・ローストブラーテン。

やっぱり対面、いいね。顔をみながら、一緒に湯気のたつ美味を分け合って語りあうと時を忘れてしまう。彼女の最近の学術活動をお聞きしたり、自分の仕事のことを聞いていただいたり。時間はあっという間に過ぎてゆく。