月に一度のフランス音楽講座。
今回はドビュッシーの「ノクターン」をもっていった。まだドビュッシー若かりし時の作曲なので、長いフレーズでメロディーが歌い易い。うっとりとさせる和音は彼の音楽学校の先生でもあったフォーレのこれまた初期の作品を想起させるものだし、徐々に盛り上がってくるところは、ドビュッシーが若い頃傾倒したと言われるワーグナー的な部分も。
自分探しをしていろいろと寄り道をしてきた時期とみるか、資金繰りの為にお金を出してもらい易い音楽を作ったと考えるべきか。そのどちらでもあるのだろう。だが、どちらであってもそんなことはどうでもよく、誰にでも美しく聞こえ、自分が若い頃、「憧れ」という感情を豊かにもっていた頃を思い出す、やさしい曲であることに変わりはない。
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