2018年11月25日日曜日

収穫感謝祭 週末のソロイスツ 連弾練習

勤労感謝の祝日、友人出演の「週末のソロイスツ」コンサートが紀尾井町で行われた。多彩な個性、いや音色の競演。殆どがアマチュアで仕事に加えての練習なはずだが、どう時間を捻出されているのか・・・。ため息がでるばかり。

その友人と連弾練習ことはじめ。ドビュッシーの小組曲。連弾は楽しい。私には初めての曲なので入り損ねたりしながら、大笑いのうちにどうにかゴールまで。次回までに落ちないよう練習しなければ。二時間練習。疲れきって、彼女の手料理をいただいた。やわやわとしたベビーリーフとルッコラのサラダ。カリフラワー、ブロッコリー、スモークサーモンにミニトマトの華やかなパスタサラダ。とろとろの牛肉の煮込みに、焼きたてのパン。仕事に、音楽に・・・他にも多趣味というかマルチタレントの彼女の凄みに、今回も脱帽・・・。

日本は勤労感謝の祝日だが、米国は収穫感謝祭。中高の時、この週は果物を学校にもっていって、それを最後の金曜日におもちしてボランティアをするというのが毎年のイベントのひとつだった。フルーツの幸せな香りが教室一杯に広がり、香りが人を幸せにし、それを分かち合おうということはいいことだと素直に思えた。


親戚から送ってもらった柿。収穫感謝祭の豊かな気持ちを懐かしく思い出した。


2018年11月18日日曜日

祥月

武蔵野の樹木の下にも父は居る。家の至る所に若い時から晩年までの姿が見えるが、明るい秋の日差しの中、子供達が走り回る公園もまた、お気に入りの居場所だと思う。祥月でもあり、花を供えに行った。老いも若きも、散歩しながらゆったりと園を巡り、花を供えていく。穏やかで静かな時間が流れている。長くこの地を見守ってきたであろう大木が並んでいる。ふと見上げると父が好きな薄紅色の花が輝いている。


ーーー秋が かうして かへって来た
さうして 秋がまた たたずむ と
ゆるしを乞ふ人のやうに・・・・・・

やがて忘れなかったことのかたみに
しかし かたみなく 過ぎて行くであらう
秋は・・・さうして・・・ふたたびある夕ぐれにーーー

(立原道造 「やがて秋・・・」から)

2018年11月11日日曜日

ドビュッシー アラベスク1番 薄紅色のトルコ桔梗

今日は1ヶ月に1度のフランス音楽講座。ドビュッシーのアラベスク第1番を弾いた。私のこの曲のイメージは、薄紅色のトルコ桔梗。



だったが、もう一度自分のイメージを忘れ、アラベスクというタイトルからドビュッシーはどういう発想なのか考えてみようと思った。

アラブ風。唐草模様の絡まる複雑な美しい模様。もしそちらが彼が想いうかべたものであったら。豪奢な金、銀、ボルドーの赤、深緑の360度の円、90度に円弧を描く蔓草。そうしたら全く違う弾き方の方がいい。きっちりした3連符のメロティーが緩やかな弧を描く8分音符のアルペジオに絡まる。そう弾けたら。一歩間違えるとハノンのようになるけれど、もし一歩進められれば。タイルに描いたエキゾチックな美しい模様のように、違う世界に誘うことができるだろうか。

2018年11月4日日曜日

檸檬の香りのする 良い蓋 思い出 

両手首を骨折した友人と、左足を骨折した自分と、時折奏でる連弾を、「ポッキーズ」とユーモラスに名づけてもらった。先週は、その友人とまた来年に向けてユニットの曲を相談。初めから候補の筆頭にありながら何となくまだ・・・と思ってきたドビュッシーの「小組曲」を弾くことに。

実は、彼女の発案で、ドビュッシー没後100年の今年のラスト12月に、同じフランス音楽講座の仲間でサロンコンサートを開く予定。そこにもっていく為に、短工期だが小組曲にもチャレンジする。地元で美味しい中華に舌鼓を打ちながら、いろいろ企画をブレーンストーミングした。枷を外して自由な発想で考えてみたらどんなことを思いつくだろう?知見豊富な彼女の発想には舌を巻く。弾く歓びと共に、コンサートを一緒に創る楽しみに今からわくわくしている。

5月にその友人宅に伺った時、ローズゼラニウムとこの植物をひと枝ずついただいた。名前は「良くeu」「覆ったkalyptos」「檸檬の香りのするcitriodora」が由来。花言葉は「思い出」。


レモンユーカリだ。いろいろな説はあるものの、今週の誕生花とする記事もある。名前のとおり檸檬の柑橘系の爽やかでお気に入り。友人宅のように上へ上へと3mも伸びず、こちらは何故か横に伸びて何となく格好がつかないが、自由奔放な伸び方もご愛嬌。

今年最後の音楽会が良い思い出になるよう、泥縄ながら、練習しなければ。