2020年3月29日日曜日

桜隠し ホール プロティアンキャリア

桜隠し。
桜を隠す雪を指す季語だと言う。
今日のようにしんしんと冷え、花散らしの雪が降る時をどのように表したらいいのだろうかと思い調べていて出会った言葉。日本語の美しさを感じる言の葉。

昨日の晴れ、曇りから夜中雨、17度近く下がって雪。古よりこの季節が変わりやすいといっても、地球温暖化に助長され変化が激しくなっている感がある。

話は変わり。キャリアコンサルティングの理論に、「変幻自在な」キャリアを提唱した人がいる。1966、年にMITで博士号をとったホールと言う人が提唱したもの。

組織によってではなく個人によってキャリアは形成されるもの。移り変わる環境に応じて、ギリシャ神話のプロテウスのように自分でキャリアを変えていこうよ、というもの。

自分は結構個人に軸足を置いて社会人として歩んできた気がしていたのだが、実は違うようだと思った。ホールによれば「重要なアイデンティティ」が「自分は何がしたいのか」と考えるプロティアン・キャリアに対し、従来のキャリアの考え方は「私は何をなすべきか」に重きを置いているという。つらつら思い返すと、学生時代はプロティアン・キャリアそのものだった。日本企業のある意味代表のような会社に就職したとき、「いっとき徹底的に同化して、良い所を吸い取り、転職しよう」と考えていた。その時に学生時代までの価値観も変えようとしたし、変えないとその会社で生き延びられなかった。

だが、今、自分が勤める会社も含め企業は変わろうとしているし、組織の良い所も悪い所も知り尽くした今、「組織」に捉われる(勝手な忖度する)必要は、本当はない。自分が変わりたければ、この歳になるとちょっと考え方をすぐに変えるのは難しいが、プロティアン・キャリアを体現すること、できないはずはない。


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