2019年1月27日日曜日

あざみ

妹が父に花束を備えてくれた。その中にあざみの花が。花の名を聞いて眺めたのは初めて。スコットランドの国花で、花言葉は「独立」。そのトゲが特徴だが、このあざみにはとげらしいものはない。


小さな花が精一杯上を向いて咲く様に、父も喜んでいるだろう。

この週末も商売は待ちに待ち。現は花開く時をいつかいつかと待つしかなし。


2019年1月26日土曜日

雪 樹氷 水の戯れ ピアノレッスン

今朝は美しい青空だったのに、午後から鉛色の雲が急激に空一杯に広がり不穏な雲行き。夜のニュースでは、熊本の地震と共に各地で豪雨、突然の雪、雹などが列島を覆ったと知った。

母が夏に購って育ててる観葉植物。名前は分からない。家では「もじゃもじゃ」と呼ぶ。我が家に夏に登場したが、私の脳内イメージは「寒中の麦」ならぬ「樹氷」。


先週に続き今週も平日も週末も商売待ちの待機の週。電話がかかってくる可能性もあるが事前に先生にお伝えしレッスン今年2回目。正月休みから漸く本腰入れたラヴェルの「水の戯れ」の譜読みの結果をみていただく。通常速度の2倍遅だが初めて通しで弾いた。さすがに間違いが多く、弾き間違いか、認識間違いか判断できないのか、はじめて右手、左手、分けてゆっくりと部分的に確認していく。

ラヴェルは初めて弾く。初めて弾く曲がこの曲でよいのか・・・という問題はあるが。ドビュッシー、フォーレはそれなりに曲数を弾いてきたので、感覚的に分かる部分があるが、ラヴェルは譜読みもまだ、曲への入り込みもまだ。だが、何となく、たとえば水や自然について、ドビュッシーなら、その自然を自分が感じたままにピアノで弾いて満足したり、これは違うと投げ出したりするのに対し、ラヴェルは水や自分が表現したい対象を、自分の心だか頭の中にある何か(私はスイス製の精密機械やオルゴールをイメージするが)で再生できるよう設計図を描きたかったのではないか・・・と思う。

さて、そんな想像より先に、練習。練習。

2019年1月20日日曜日

かえるの足? 

欧米のクリスマス、日本の新年、アジアの春節、と休み続き。合間を縫っての商売はなかなか厳しい。春節前の今週と来週は休みも待機。季節労働たけなわ。


春節は「始まる」という意味の「元」と「日の出」を表す「旦」を示すということだが、春という文字が入るとそれだけで一歩春が近づいた気がする。3-4月開花のラナンキュラス。きんぽうげ科。葉がカエル(rana)の足に似ていることからこの名が。だが薄紅のこの花には花言葉の「飾らない美しさ」のほうが似合う。水切りをして花瓶に入れた途端に笑みがこぼれるように花がふわっと開いた。花が春節前に春を運んできた気がした。


2019年1月15日火曜日

峰の雪 

バラ類 英名はsnow on the mountain、中国語名は銀辺翠。


いづれも美しい名前だがよく知られているのは「初雪草」。先週この冬で初雪だった。冬も本番。


2019年1月6日日曜日

私は左手のピアニスト

この正月はいい音楽番組をきけた。1/5の駅ピアノ マルタ、チェコ。ピリオド楽器によるショパンコンクール、調律師のショパンコンクール、そして本日夜の「私は左手のピアニスト」。

特に心に残っているのは、チェコの駅ピアノを弾いたロマの人が、弾かずにはいられないと表した言葉。正確には覚えていないが、生きていく為に弾くといった内容。その曲は耳をついて離れない。ピリオド楽器によるショパンコンクールでの川口さんの「フォルテピアノの音を聴いた時、これだ、と思った」画家が求めていた絵の具?と邂逅した時のような喜びの表現を聴き、強く求める者だけが出会えるものは確かにある、と思った。強く求めても出会えないことが多いが、少なくとも求め、続けて努力しなければ少なくとも、出会えないのだろう。そして出会っても出会ったと認識しない人も多い。川口さんはそれまでの努力が実を結んだ、運を引き寄せられた人なのだろう。

今晩の「左手のピアニスト」はそれぞれの表現力豊かな音色に心が動かされた。最初の音が響いた時に、祈りの音、勝ちに行く音、それぞれの気迫の音に圧倒された。


もう仕事始めも済んだ。佳い年末年始の休みは終わり。私も自分の全力をかけての仕事にまた戻ることになる。

2019年1月3日木曜日

陽と月と 海と船と 

暮らしていた時にはいつも歩いていたからみなとみらいを俯瞰することはなかった。


今回は高いところから見ることができて、はじめて、太陽のような観覧車と、月の形のインターコンティネンタルホテル、海と帆船が彩るランドスケープの美しさが見えた。


高層建物が連立する訳でもなく、海に寄り添う灯りもやさしい。人にはそれぞれ心がもどっていく故郷があるだろう。私にとってここは還ってくる場所である。

2019年1月2日水曜日

2019年正月 みなとみらい

横浜は10余年住んだ懐かしい街だ。年の始めに父の好きな帆船を見に行った。


久しぶりに散歩。住み始めた頃は桜木町の駅前は空き地にコスモスが揺れていた。今は駅を出ればコレットマーレ、動く歩道に乗ってランドマークタワー、クイーンズスクエアー、そこを抜けて海まで歩く。正月の澄み渡った青空が眩しく心も浮き立つ。

年新た 心新たに つつしみて 山口青邨

平成最後の31年、2019年がよい年となりますように。