この正月はいい音楽番組をきけた。1/5の駅ピアノ マルタ、チェコ。ピリオド楽器によるショパンコンクール、調律師のショパンコンクール、そして本日夜の「私は左手のピアニスト」。
特に心に残っているのは、チェコの駅ピアノを弾いたロマの人が、弾かずにはいられないと表した言葉。正確には覚えていないが、生きていく為に弾くといった内容。その曲は耳をついて離れない。ピリオド楽器によるショパンコンクールでの川口さんの「フォルテピアノの音を聴いた時、これだ、と思った」画家が求めていた絵の具?と邂逅した時のような喜びの表現を聴き、強く求める者だけが出会えるものは確かにある、と思った。強く求めても出会えないことが多いが、少なくとも求め、続けて努力しなければ少なくとも、出会えないのだろう。そして出会っても出会ったと認識しない人も多い。川口さんはそれまでの努力が実を結んだ、運を引き寄せられた人なのだろう。
今晩の「左手のピアニスト」はそれぞれの表現力豊かな音色に心が動かされた。最初の音が響いた時に、祈りの音、勝ちに行く音、それぞれの気迫の音に圧倒された。
もう仕事始めも済んだ。佳い年末年始の休みは終わり。私も自分の全力をかけての仕事にまた戻ることになる。
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