2022年12月25日日曜日

May your days be merry and bright

予約済みのクリスマスケーキがひっきりなしに手渡されている今日。

宗教にかかわらずこのクリスマスをイベントとして受け容れている日本だが、今年は祝う音楽が少ないような気がする。商店街ですらジングルベルをかきならしてきた昨今、今年はもう関心がほかに向いているよう。

宗教をもつに至らなかったが子供の頃からキリスト教が暮らしの近くにあった為、讃美歌が近くあったので、今日は自分で讃美歌弾き語り。体調も悪い母も起きてきて、二人のしゃがれ声、もといハスキーボイスでデュエット。

唄心おさまらず、ウィーン合唱団の讃美歌、シナトラとクロスビーのクリスマス・ソングのサイトを聴くことに。

I'm dreaming of a white Chiristmas.

ビング・クロスビーのヒット曲「ホワイトクリスマス」はロシア出身のバーリングがアメリカ滞在中に、雪のあるクリスマスを夢見て作ったとされている。

With every Chritsmas card I write

May you days be merry and bright

And may all your Christmases be white

今年も戦争が始まり、戦争は終わらない。本当は陽気に明るい日々を過ごしてほしいと思う人々がいるのに。あなたのクリスマスにいつも白い雪が降りますようにと願いをこめたロシア人もいたのに。

この心温まる旋律をきくたびに、明るい日々を皆で過ごしたいと、一緒に歌いたいと思う。


白いクリスマスではなく、緑、赤、橙と自然が用意してくれた祭典のような色。

2022年12月13日火曜日

手仕事 黒豆

まめまめしく。豆好きでよくつくる母の口癖だ。

その母が黒豆だけはいつも失敗するからと敬遠していたが今回はクックパッドのレシピを読み、終日浸水、二度焚きを守ってつくった結果、大成功。食欲がないのに、食欲を少しでも戻そうとチャレンジした努力が報いられ美しく艶やかな黒豆に。喜んで朝はヨーグルトに、夕は箸休めに少しずつ、でも着実に食べてくれるのが嬉しい。


黒豆のひと粒ずつに日の恵み

兵庫県篠山市で開催された川柳祭の最優秀賞に選ばれた酒井真由さんの作品だそうだ(丹波篠山市市長日記/HPから)。

2022年12月10日土曜日

師走の空 懐かしい人達

年賀状の準備、私自身はまだだが、喪中葉書で消息を知ることも。

今週は尊敬する二人の大先輩の喪中葉書をいただいた。何かあればご連絡しよう、ご報告しようと思っていられるのと、もう物理的にそうできないのと、なんと大きな違いか。不精な自分を後悔しても遅い。お二人とも気さくで優しい第一印象と裏腹に、実は個性的で、気骨のある、情熱の人でもあった。宮沢賢治ではないが「こういう人に私はなりたい」と憧れも抱いていた。自分にとって心星という思いがあった、文字通り地球を離れ星になられてしまった。

一方、同じく今週、もう会えないだろうと思っていた昔の中国市場営業で頼りにしていたビジネスパートナーと再会することができた。懐かしく、嬉しかった。相手が鎧う間もなく蜂のひと刺しができるこの人は、相も変わらず含羞を含んだ笑みでまわりをまきこみ、初対面の人々も含めて楽しいひとときを設けてくれた。

人に泣き、人に笑った一週間だった。


2022年12月4日日曜日

手仕事 赤蕪

駅にフリースペースがあって、時々面白いものが。

新幹線で朝採って運んでくると謳って14時頃から開く。安くはないが高くないものもあり、あまり見かけない野菜や果物もでることがあって駅を通る時にのぞくことも。その中でであった赤蕪。蕪本体も見事だったが、茎まで赤いのには驚いた。母が日干しにするという。日差しをいっぱいに浴びた様はエネルギーの源のよう。

半日干して、そのまま調味料とお酢につけてくれた。漬けるそばからお酢が薄紅色になっていく。食べる前に目で楽しんで。そして食べるときを心待ちにして。

冬は手仕事が似合う季節。


2022年12月3日土曜日

ピアノとおはなしのコンサート 高須千津代さんの音楽会

師走に入ったこの週、渋谷松濤のサロンにて。

ロベルト・シューマンの「献呈」に始まり、妻のクララ・シューマンの「ノットゥルノOp6-2」、そしてシューマンと同い年で親交のあったショパンの「ノクターン8番」「バラード2番」。同時代の音楽家の繋がりを前半の柱に据えた面白い企画。

一方、後半は新見南吉の「ごんぎつね」をウーロン亭ちゃ太郎さんの語りで、ロベルト・シューマンの「子供の情景」と共に。野心的な試みだ。

残念ながら仕事の都合で前半しか聞くことができなかったが、急き立てられるような日々の中でほっと一息できるひとときだった。