背筋が伸びるような冷たい空気。落ち葉を燃やす臭い。ヘンデルの「ハレルヤ」の調べ。
中学・高校6年間一貫教育の女子高で、12月になると「ハレルヤ」を全校生徒で練習しクリスマスの礼拝で歌った。記憶力の良い時期に6年も歌うので、今でもピアノ伴奏が始まれば、多分多くの元生徒達は歌えるのではないだろうか。
大学の友人からもらった絵本。"First Christmas"という360度見開きになる精緻な美しい切り絵で、30年以上経つが毎年ピアノの上に飾ってみる。何度も引越しをし、なくなったものも多いのに、何故かこれは今でもそばに。
朝の光の中でみても、夜ろうそくの灯ゆらめく中で眺めても、陰影が美しい。これだけの長い月日が経っても鮮烈な白い紙の色が、キリスト降誕のよろこびと清らかさをあますところなく表現している。
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