2021年12月18日土曜日

フランス音楽講座 マスネ 「静かな水」「流れる水」

12月のフランス音楽講座。

マスネの2つの即興曲をもっていった。

"Eau  dormante" "Eau courante"。PTNAでタイトルを検索すると「濁った水」「流れる水」とあったので、このタイトルでノミネートしてもっていった。

だが、"Eau  dormante"は、ネット翻訳してみると、仏和だと「濁った」とでるのだが、英和だと"still water"。「流れる水」との対比からいっても「流れない水」「静かな水」の方がしっくりくる。

譜面は簡単だ。舟唄の伴奏形のような左手に、右手のメロディは一小節にテヌートの二音だけ。透明感のある不思議な音の連なりだ。

ペダルが難しかった。一小節ずっとペダルを踏んでいると左手の二度でかなり濁ってえぐい感じになる。「濁った水」ならそれでもいいが、哀切感のあるメロディとはあわない。だからといって二度を弾いたあとでペダルを踏みかえるとと綺麗になりすぎてタイトルとニュアンスがあわない。結局試行錯誤して、バスで深く踏み、二度のあとのB(左手の頂点部分)で半分だけペダルを浮かして音を減らす。自分なりに工夫したつもりだが、実現はあまりしていなかったようで先生にはその点を指摘された。やろうとしたことは当たっていたが、効果がでていなければ失敗。この微妙なペダルの調整、苦手だ。

「流れる水」の方はテンポが速い。漸く聴けるようなテンポにできたのが前日だったので、弾くことで精いっぱい。左手のメロディを歌いながら、右手は軽いタッチで素早く流れるように弾く。弾き方やダイナミクスは特に直されることはなかったが、こちらもペダルが課題。「流れる水」なのでこちらは本当に濁ってはいけない。左手、右手、足でのペダルと超忙しく、耳で聴いてそれを瞬時に調整するまでいかない。まあ、練習あるのみなのだろう。

対照的な二曲、水シリーズのコンサートの曲目に使えそう。あまりポピュラーではない曲を聴いて、新しい曲に出会えた喜びを感じるのも音楽の一つの楽しみだ。ここ暫くはそういう曲を探してみようと思う。

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