2位反田氏、4位小林氏と日本人が二人入賞。日本国中が速報に沸いた。
経済紙の代名詞の日経ですら、お!と思うタイトル。現地でコンクールを取材していた青柳いづみこ氏に電話インタビューし、彼女の表現を見出しに使った。
急なインタビューに青柳氏からそのままでてきた言葉のようだが、キャッチーなタイトルでマスコミとしては成功だったのでは。ショパン・コンクールといういかにもクラシックの世界と、日本人には親しみやすい演歌というジャンルのミスマッチが多くの人の目を奪った。きっと琴線に触れた演奏だったのだろうとの期待感で、多くの人がYOUTUBEに向かったのではないだろうか。
実際、青柳いづみこ氏のHPを拝見すると、右側に表示されるTwitterで、今回のコンクールの経緯が、多角的に速報されていて、臨場感いっぱい。あとでゆっくりまた戻って読ませていただくつもりだが、そのレポートの中でも、心わくわくしたのはこの記事。
>>元気が出たショパン・コンクール
>>ピアノって、こんなに楽しく弾いていいんだ!
>>審査員までもが耳を洗われた(との談話が)マルティン・ガルシア・ガルシア。
いつかはゆっくり本選のはじめからYOUTUBEで自分の耳を便りにコンテスタントの音楽をききたいものだが、今はまだなかなか時間がとれない。今回は、青柳いづみこ氏の記事に沿ってきいてみようと思う。
ところで、ショパン・コンクールの裏事情。以前テレビで、本選に残る方々に選んでもらうピアノメーカーの熾烈な戦いをレポートする番組を観て、メーカーの営業としてはとても興味をもった。一度アマチュアコンクールで「次に弾くピアノを選んでもいいですよ」と言われたことがあったのだが、限られた時間 種々のピアノを弾いて試すか、これというピアノを絞って最終判断するか迷ったものだ。人によっては至福の表情を浮かべいろいろなピアノを試弾する人も、はじめから決めたピアノで自分の曲の感触を確かめる人もいて様々だった。私は余裕なく、後者。でも今考えるといろいろなピアノを試弾しておけばよかったかも。今回の優勝者はイタリアのFazioliを使ったそうだ。netでみると、メーカー指定を途中で変えてもいいとか悪いとか、ルールに混乱があったようだ。これは、コンテスタントにとっては大きな条件変更で、ええ!!!という人もいただろう。それだけピアニストにとっては「自分」の弾き方、技量も大切だが、「ハード」とも言えるピアノや響きを司るホールも大切。ホールは変えられないから、「自分」以外はこの「ハード」の選択も深く考えるところがあったろう。何故今年はFazioliだったのか。これを探るのも今回の楽しみの一つ。
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