テレワークによる通勤時間有効活用は、運動、英会話、ピアノ(ハノン)、読書に充てようと思った。たとえ2週間で終わろうと、終わるまいと。そうでないとそのまま仕事にあててしまいそう。
コロナが始まる前は「働き方改革」とか「ワークライフバランス」と叫ばれていた。組織や社会に頼らず自立して仕事して稼いでいってできるだけ年金や医療費を使わないでくれという方針を綺麗にまとめた言葉。
そう言わざるを得ない環境があり、それは不公平だ!と言ってみても別に方針が変わる訳ではないので、やはりできるだけ自己防衛をしなければなるまい。ということで、結果それが役立つかわからないけれど、少しでも知恵や人脈や体力や筋肉を身につけたいもの。そしてそれらを支える源となる気持ちを強くもちたい。
と、立派なことを思いたった訳だが、結構実行するのは難しい。結局一週間で読んだ本は一冊。青柳いづみこ氏の「音楽で生きていく!」。プロの音楽家の道を歩む若者の「キャリアデザイン」を青柳氏が聴きだしていく。
勿論ピアニストに興味があって読み始めたのだが、心に残ったひとことは、メゾソプラノの脇薗彩さん。「ほんとうに自分が望んでいったら実現する。」「これは最近のモットーなんですけれど。1日1回、何でもいいから挑戦すること。何でもいいんですよ。歌うことをつねに楽しむこと。新しいこととか自分が知らないことを知るのを恐れない。おかしいと思わない。怖いかもしれないけれども、知らない世界に飛び込んでいくことを厭わない。で、何にたいしても開いていることですかね。(略)」
言うは易し、行うは難し。この厳しい覚悟を自ら行い、実行できるかが、プロとして少なくとも土俵にあがれるかの試金石なのだろう。それは音楽であろうとなかろうと。
花の命は短くて。と言われる。
影少し遅れ流るる花筏 安斉君子
花は散っても、水面に映る木の若葉は、花の「次」を示してくれているのではないか。
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