2020年1月4日土曜日

アダモ 雪が降る

とタイトルを書いたが、アダモの唄うこのシャンソン、ご存知の人は少なくなっているかもしれない。だが、多分、メロディーを聴いたら、なんだか聴いたことあるかも、と思われるのでは。

年末のフランス音楽講座ではプーランクの即興曲11番と13番をもっていった。11番はフランス版「金平糖の踊り」のつもりで、前半はペダルを使わず(あくまで脳内想像では)軽やかなスタッカートでバレエ風に・後半はペダルを一瞬利かせて対比を。

13番は、唄うことを目的に練習。曲は好き、唄いたいけれど、何故うたえないのか。そんな私に、フランス音楽講座とは別に通っているピアノの先生は、楽譜に忠実に各声部での弾き分けを徹底させる。そう。この基本ができていないと、思いをぶつけてもワンワンいうだけでこぶしが聞こえない。分かっているのだが、でもその「基本」が難しい。右手でメロディーと内声を弾き分けるのだが、メロディー部分は指をたてて硬めに。内声は寝かしてやわらか目に。一つの手で二声部を弾くだけでも攣りそうなのに、音もかえて横のラインを繋げていくのは、技術がない者はやはり練習を重ねるしかない。

フランス音楽講座では、先生から「この曲はこぶしよね」と。先日シャンソニエに行かれた際の話しをしていただいた。そうだ。この曲はシャンソンだ。詩が乗る唄だ。

そこでデュオポッキーズの友人から「アダモの雪が降るに似てませんか」とのコメントが。おお。そうなのです。この13番の上がり下がるメロディーはまさに、上がり(雪が降る)、下がる(あなたはこない)にピッタリ。

先生も大笑いで同意され。
そしていかにメロディーをピアノで唄うが如く弾くことが難しいか、若い頃1フレーズを公開レッスンで1時間それだけレッスンしていただいたこともおききした。
自分自身、メロディーを、ピアニストとして(アマチュアだとしても弾いている時間は聴衆に責任がある)、聴かせられるか、という課題意識を抱えていただけに、先生ですらそれだけ努力されているのなら自分は生涯終わってもずっと頑張るしかないのだと納得。


正月のコスモクロック。今まで何度もみてきたがこんなにキラキラと輝き指輪のような時ははじめて。嬉しくて御紹介。

ピアノを弾く時も、一部でも良いので、きらきらっと光る部分を表現できたら。きかせるべきツボでこぶしをきかせられたら。

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