キャリア理論を復習している。その一つに、シュロスバーグの「転機」がある。
理論自体はそれだけをきくと、「それはそうだ、分かっているよ」と思うことが多く、ないがしろにしてしまうことが、自分自身は多かったが、その枠組みを一つの「定規」のように使えると、コンサルタントの道具として助けになることが自分なりにわかってきた。
このシュロスバーグの理論もそう。トランジション(転機)とは、「ある年齢になると誰でも経験すること」ではなく、「その人の人生のさまざまな時期に発生する固有のできごと」・・・人生はトランジションの連続から成り立ち、人のキャリアは、それを乗り越えるプロセスを経て形成されていくとしています。(GCDF Text1 p.173)
その人がある出来事を「転機」と考えることによってはじめて、転機はその人にとって本当の「転機」となる。
逆に言えば、そう感じるセンスがなければ、或いは余裕がなくてスルーしてしまえば、そう認識=つかまえられない。
また、この転機は「予測していた転機」「予測していなかった転機」「期待していたものが起こらなかった転機」の3つのタイプがあるという。
たとえば(私の想定)
転職の誘いをソフトな表現でもらった(凄い!良かったね!?)。
それを社交辞令と思って聞き逃していたら、その人にとってそもそも「転機」ではない。
私にはそういう話がきてしかるべきでしょ、と思って待っている人には「予測していた転機」。さて、どう答えましょう、となる。
そんなこと考えずに現職を一生懸命にやっていた人だったら、或いは適当にやっていたから声かからんだろうと思っていた人だったら、「予測していなかった転機」。
ここまで頑張っているのだから「あなたが」と言われると思っていたのに、なんらかの理由で声がかからなかったとか、、、なら「期待していなかったものが起こらなかった転機」。でしょうか。これってそもそも転機?しょっちゅうあるような・・・。
理論自体は、すぐ忘れてしまって覚えるのが難しいのだが、こう考えて行くと腑におちて、自分自身心に痛く刺さるものもある。
先日のダリアのドライ版。
生け花の時とはまた美しさがある。
理論も、知見や検査から抽出して、発表されるわけだが、それがカウンセリングに有効化されるには何年も何年も使われて納得されていくのだろう。時を経て、確かめられて、役にたつもの・・・。
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