2月のフランス音楽講座に何をもっていこうか悩み(といっても短い曲しか検討対象に入っていないので、とりあえず楽譜をもっている15の即興曲から)、15曲目の「エディット・ピアフを讃えて」にした。
プーランクを初めて聴いたのもこの曲で、YOUTUBE見ても多分この人の中で一番多く出されているであろう有名曲で、イージーリスニングのように耳に心地よい。これはクラシック曲のレッスンとしては、ハードルが高いことを意味する。皆が知っていて(間違えたらすぐわかる)、耳に心地よい(技術的に難曲ではなく聴こえる)。しかもこの耳に馴染むフレーズが何度も何度も繰り返される(淡々と弾くとあきられる)。
だが、前回の講座で指摘されたペダル(ミドルペダルを使ったら)の練習と、メロディーを唄うという命題をかざして(自分に対して)、この曲を弾くことにした(結局、好きな曲を弾きたかっただけ)。
今日は今年初のピアノレッスン。甘くならないように、楽譜指定の速度に近づけて弾きたい、という思いも空しく。
一見の譜面とは異なり、この曲は譜読みすると。バスは(距離を)跳ぶし、繰り返しが多いと思っていたフレーズも一つ一つ微妙に違って読みわけなければいけないし、ベースを譜面どおり音をのばそうと思えば音が濁るわ、散々だ。先生は受容に満ちた表情で、「どこが難しいですか?」と質問。こちらは縷々言い募るも、全く慌てず、ベーシックな確認に。メロディーとバスだけ弾いて流れを確認してテンポを決める。次に内声も加えてハーモニーの移り変わりをききニュアンスの変化を聞き取っていく。自分一人でもやってみたのに、先生と意見をやりとりしながら辿って行くと、自分一人の時よりも更に色鮮やかに曲が彩色されていくように思える。
ピアフについてはまた別の機会に。
フリージアがあうイメージではないが、今日の我が家の花は、春を待てずに高いのに母が買ってきたフリージア。分かる。その気持ち。この香りをかげば。春が。
0 件のコメント:
コメントを投稿