今週はまた急激に寒くなった。職場は風邪で休む人だらけ。私も先週までまた懲りずにひいていたので、他人事ではない。
学びの生活の方は、今週はキャリア・カウンセリングの振替授業と正規のそれと二日あるので、疲労困憊。特に実技のクラスは先週末に続いて二週連続。体力も気力も酷使した。先週は特にプロの先生にクライアント役をしていただいているので、手強く、率直で、痛かった。
その痛み収まらぬうちに今週の実技のクラスはクラスメート同士のロールプレイ。設定も受講者各人が作ったもの。ある程度内容を自分なりに理解しているケースでないと、話のつじつまが合わなくなったり、感情がわからないと困るので、受講者が自分自身と、幾つか知っている人達のケースを綯い交ぜにして作成することが多い。
若い人から60代の人まで年齢層が広い為、ケース設定も様々で思いがけなかったり、分からなかったり、多岐に渉る。そんな中で、今回私は、今年になって急に会社が定年延長を打ち出し、あと数年頑張ろうと自分に鞭打ってきた企業戦士が、急にゴールのテープが遠のいて、ショックを受け、途方にくれどうしてよいかわからなくなってしまったというケースの方と一緒にロールプレイをした。
授業なのでケースとして役をこなす一方、個人的には自分もまた同じような境遇にあった!と思い、どうやってこのニュースというか衝撃的な制度改訂を自分は乗り越えたのだろうとつらつらと考えてみた。
そういえば。昨年骨折で一ヶ月会社を休んだのだが、そうなる直前に、業務上オーバーキャパになっていて、心身共に疲弊しきっていたことを思い出してきた。骨折した時は精神的なことは忘却の彼方に押しやり、単に運動神経ないなと思ってまわりにもそういっていたのだが・・・。そして、物理的に骨折で会社に行けなくなった一ヶ月間、仕事しつつも、長く勤めた企業と、自分という個人との距離感を種々考えていた。そしてある割り切りに至っていたのだと気付いた。
ケーススタディといった、他人の事例を実技したり分析しているつもりが、ふと気がつくと鏡の中の自分を覗き込んでいた、といったところ。
興味深くもあり・・・でも、思いもかけないところで自分の心の深淵に向き合わされてしまったような・・・薄ら寒くなるような思い(自己認識)もしてしまった授業だった。
この写真は妹からもらった竜胆、どんどん茎をきって小さくなった。だが身体一杯に咲いていて、その生命力が美しかった。
竜胆の美しさを映像的に再認識させてくれる文がある;
「ああ、りんだうの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ。」カムパネルラが、窓の外を指さして云いました。
線路のへりになったみじかい芝草の中に、月長石ででも刻まれたような、すばらしい紫のりんだうの花が咲いていました。
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」から
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