学名は Gardenia jasminoides 「ジャスミンのような」。違う花の「もどき」と学名がつくというのもいかがなものかと思うが。その実は料理の色づけに。黄色でサフランのような色となるという。精神安定剤や胃腸炎の薬効も。花言葉は「幸せを運ぶ」「私は幸せ」。
アカネ科クチナシ属というと、ああ「くちなし」とわかるだろう。名の謂れは、果実が熟しても割れない、クチナワ(ヘビ)ナシ(果実のなる木)から、ヘビ位しか食べない、という意味とも言われる。私はずっと口で説明しなくても香りをかげば一発で分かるから「口無し」からくると思っていた。将棋盤の足がこの花を象っているのは「第三者は問答無用=口出し無用」という意味がこめられているとも言うので強ち遠い思い込みではないと思っている。
妹からのプレゼントで、母の空中庭園に加わった。口がきけなくともこのかぐわしい香りだけで花言葉どおり朝から幸せを運んでくる。
おもふ事 いはねば知らじ 口なしの 花のいろよき もとのこころも 樋口一葉
0 件のコメント:
コメントを投稿