2023年11月23日木曜日

行きたい処

商談が先週末でひと段落。解放感。

そんな時に高校時代の友人から声をかけてもらって、二人で会社帰りにチョイと一杯。コロナ前は結構そうやって東京駅で待ち合わせておしゃべりすることもあったのだが、そういえばコロナで懇親の場の持ち方も随分変わった。

駅をでてすぐの赤い木枠がお洒落なビストロで。いろいろ話をしているうちに、今 行きたい処ってどこだろう?という話に。彼女をみていると、よく地方に出張に行ってはその地域の特産をお土産に買ってきてもらったことを思い出した。そう。たとえば長崎ではド・ロ神父が外海地区で製麺技術を指導したことを話しながら「ド・ロ様そうめん」を渡してくれたこともあった。

長崎の外海地区に行ってみたい。今までに二度訪問したことがあるが、どちらの時も雨に降られ、一度も晴れた時の海をみたことがない。学生時代に読んだ遠藤周作の「女の一生」と荒天が重なって、記憶の海はいつも灰色で激しい様相だ。いつか、冬 人が少ない時期に、ゆっくりと青く煌めく外海を見に行きたいものだ。


数年前にリフレッシュ休暇で行った時の長崎(早雲山の方からの眺め)。

2023年11月19日日曜日

オーストリアウィーク

初ストリートピアノ。

先週、木枯らしというか冬台風?吹き荒れる中、日墺文化協会主催のオーストリアウィークのイベントとして、ストリートピアノに参加させていただいた。

話があったのは一週間前だが、決まったのは前日の夜で。自分の担当としては最大の需要家が来日、交渉する週のため、平日練習はできないわ、持ち曲は少なく悩みしろもないというか、それでも練習しないといけないのだが、どうしよう、という状態。結局土曜に漸く曲をきめて少し練習して、そのまま当日に突入。

オーストリアウィークだが持ち曲はフランス音楽ばかり。マスネ作 優しく歌うノクターン、歌えや踊れやでサルシッチャ(舞曲)、対比が面白い 黒い蝶、白い蝶、プーランク作 エディット・ピアフを讃えてで「枯れ葉」をイメージ、そのまま ノヴェレッテ2番、フォーレ作 ノクターン2番、最後にオーストリアに敬意を表してイヴァノビッチの「ドナウ川の漣」でしめくくった。

寒くて指が凍えて、予定していた一曲は弾くのをやめた。でも、子供はそばに寄ってきてピアノに触るし、屋台のホットワインを飲んでいた人が近くに寄ってきて気持ちよさそうに身体を音楽に合わせてくれたり。普段と違う聴衆の様子はみていてとても楽しかった。

(写真は日墺文化協会のHPより)

荒天にもかかわらず、気持ちの浮き立つひとときを体験させていただいた。

2023年11月18日土曜日

Thanksgiving

DUOポッキーズの友人と。

中田喜直の連弾 日本の四季から「初秋から秋へ」も加えて練習。今年は初秋なんて季節がなかったが、この曲を聴くと流石に日本の四季の味わい深さを実感する。

連弾練習のあとは楽しみにしていた飲み会。ここ暫くお互いに忙しく、練習はしてもなかなかゆっくりする時間を捻出できず。久しぶりだ。

まずはスパークリングワインで乾杯。彼女には思い出深いオーストリアの生ハム、燻製の帆立と蛸。洋梨のグリーンサラダに、やさしい舌触りの人参と玉葱のポタージュ。これだけでも十分なのに、そのあとのご馳走が。


そして。

どーんと真打登場。彩り美しい秋の野菜に囲まれたスタッフドチキン。米と蕎麦の実とマッシュルームなど、中まで秋の味がタップリ。結構重めのメドックの赤ワインと合うこと。

彼女曰く「もうすぐ収穫感謝祭だからね」。そういえばそうだ。以前も書いたが、日本の収穫祭も、北米の収穫感謝祭も、或いは他の地域でもあるだろう、自然の恵みに対する感謝の気持ち、あらためて思い致すに良い機会。

彼女の料理に込める思いと、お互い健やかに恵みを分かち合えるこのひと時に。有難うございます。

2023年10月29日日曜日

2023年10月22日日曜日

秋薔薇

酷暑で枯れていたベランダの薔薇が咲き始めた。

そんな週末、祥月は11月だが、大口需要家の来日イベントで、11月中旬まで予定がたたなくなったことから、思い切って今週末に父の墓参り。

天気予報に反して暖かい日。ゆっくりと話し合ってきた。

母への土産は秋薔薇。


秋の風 再び薔薇の蕾かな 正岡子規

2023年10月15日日曜日

ぽろたん

酷暑からいきなり秋。

残暑とか初秋という表現をする間もなく。

「ぽろたん」という名前と、「渋皮が簡単に剥ける」というポスターに、今まで買ったこともないのに生栗を買った。ポスターにのっているとおり包丁で切れ目を入れたら大変だったが、家にあった栗剥きナイフを使ったら少し楽にできた。

ポスターに書いてあるとおり、2-3分茹で、剥いて(全てが渋皮ぽろっといかなかったけれど)、昆布と塩で整えて3合のご飯の上へ。息をひそめて待つこと一時間。段々えもいわれぬ優しい栗の香りが。

炊飯器のチャイムがなって10分蒸らしてからゆっくりと蓋を開けると・・・


黄金色のぽろたんが、ほっくりと。

ざっくりご飯に混ぜていただきました。

秋の美味。苦労を補ってあまりある幸せ。


「栗剥けと出されし庖丁大きけれ」高浜虚子

彼も栗剥くには苦労したことでしょう。

美味しいものは今も昔も苦労が必要。

2023年9月24日日曜日

秋の空気

暴力的な残暑から一転して秋の空気に。

今週は何もない週末。泥のように眠った。この夏の諸活動もあるが、気温差もやはりこたえる。

先週の週末はピアノのコンクールに、青柳いづみこ氏のコンサート、そして父方の墓参りと外出続きだった。

父方の墓は下町の寺にあり、父生存の時には毎年家族で墓参りをしていた。父が亡くなってからは、父が希望した樹木の墓地に家族で行くようになり、ここ数年行っていなかった。母が気にするので10年ぶり位にご挨拶に。綺麗に保たれ、寺のまわりは秋の花々が咲き。


秋の花は強い。夏の暑さも乗り越え、なお活き活きと。