青柳いづみこ氏のフランス音楽講座。ここ数年続いている年に一度の弾きあい会。
今年はデュオ・ポッキーズの彼女の推奨で、会場はLa Salle Fにて。ここは資生堂初代社長の福原氏が、資生堂ギャラリーに続き、「芸術・文化を基点に人が交わる場」をコンセプトに開いたサロン。彼女の候補提案に、皆さん興味津々で満場一致で決定。
昨年彼女と試弾した時には、まだ若い感じのスタインウェイだったが、この一年でいろいろな方が弾かれたのだろう、こうやって楽器は人に弾かれて育っていくのかと思った。
また、場所も表参道とお客さんに来ていただき易く、サロンの木のぬくもりも温かみを添え、サロンの良さを実感させてくれる。ピアノ良し、音響良し、場所良し、の三拍子そろったホールである。
既存のホールだけではなく新しい場所とピアノを試すのに意欲的な人達ばかりというのも、同じ受講生として嬉しかった。
音楽の進行は、今年もまた彼女が企画からステージマネージャーまで対応いただいたお蔭様で、円滑にプロらしい小音楽会となった。曲目については、今年はテーマなどは設定せず、好きな曲を弾くことに。敢えて演奏者をあいうえお順にランダムで並べた訳だが、かえって作曲家もばらけて、何かひとつの川のように楽興に身を任せられて、非常に良かった。シャミナードの「春」の私達の連弾からはじまり、彼女のピトレスコ/プロコフィエフ、私のノクターン1番/フォーレ、サティに矢代秋雄、カプースチン、ショパン、ドビュッシー・・・。川のせせらぎを楽しみ、中洲の緑を愛で、いつの間にか激流に飲み込まれて、我に返ると揺蕩っているような、不思議な4時間だった。

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