2021年6月13日日曜日

ベートーベン ソナタ 17番第3楽章(6) フランス音楽講座

ピアノの先生のレッスンを土曜日に、フランス音楽講座を日曜に受講した。

講座では、スタッカートの解釈が前回の宿題だった。調べるために、児玉新氏の「ベートーヴェン研究」/春秋社とベーレンライター版の楽譜を取り寄せ、にわか勉強をして臨んだ。

結論としては、3楽章冒頭のメロディーのスタッカート(に見える縦線)は「句読点」の意味あいだろうと仮位置づけし、そのあとのスタッカートはそれぞれ文脈?で判断することに。ただ、今までの「スタッカート(短く切る)」を指が覚えており、句読点の弾き方にはすぐには変えられず。そのまま講座に臨んだ。

講座では、解釈は問題なく、しかし音の出し方のご指摘が多かった。速さとペダリング(濁らないように踏みかえる)にかまけて、指のコントロールが疎かになり、音が硬かったり、音価一杯おさえられていなかったり。細かいといえばそうだが、そのまま音色の違いに繋がるのだろう。

スタカートについては、ご指摘いただかなければ調べもしなかった。何故こんなところで縦線(即ち鋭いスタカート?)とは初めて弾いた高校生から思っていたのに、疑問もなくベートーヴェンが書いた(鋭いスタカートと理解)どおりに弾くしかないと判断していた。

窓 あるいは扉、が次々と開き、そしてまだまだ奥に自分の知らない世界があることを見せつけられた講座だった。それは、自分の力が及ばない悔しさではなく、知らないことがいっぱいあるわくわく感。知らないことを責めるのではなく、知らなければ教える、ご自分が知らなければ一緒に発見する楽しみを味わおうと待ち構えていらっしゃる先生の好奇心のお蔭だ。

早朝散歩していた時にであった白い鳥。跳んだり泳いだり、気持ちよさげに縦横無尽に波際を遊んでいた。(何という鳥かな・・・)

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