郵便局のエクスプレスパックが母へ親戚から届いた。
開けた途端、くさくさした香りが立ち昇る。絹さや、スナップエンドウが詰められるだけ詰めてある。
叔父が定年後、家の庭で自家用に作っている野菜だが、多分母の体調を慮って季節の走りの野菜を届けてくれたのだろう。
帯状疱疹から始まって、神経痛、食欲不振でただでさえ痩せていたのが更に3キロも痩せて、訪問介護の先生から、3食食べて、と何度も言われてきたこの冬。天気は春めいてきたが、暴力的に暑くなったり寒くなったり、春になったことを信じきれない気持ちは、母でなくともわかる。
姉に食べさせたい一心で送ってきてくれたエクスプレス。急いで筋をとって、さっと茹でる。濃い緑。つやつやとした肌。草いきれのような青いにおい。
茹でてそのまま一口。次は塩をつけて。母も食べている!
最後は邪道?でも大切に、瓶詰めマヨネーズを刷いて。旬のものは、どうやっても美味しい。
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