平日練習できていないので朝6時に起きてサイレントピアノで練習してからレッスンを受けに行こうと思っていたのに、二度寝してしまった。はぁ。
先週からあまり改善されていないが、一旦3楽章を通しで弾く。先週はたった二段で終わってしまったので、その際に次回(今週)は二段とばして、左手にメロディーが移る30小節目のアーフタクトからみていただきたいとお願いしていた。
のっけから、30小節目は間をあけない方がいいのでは、と。左手の2オクターブの跳躍があること、そこから左手のメロディが始まるので、技術的に間をあけないことが難しいので、呼吸の為にあけたかのような「なんちゃって呼吸」を入れたら、冒頭から見破られてしまった。そうなのである。左手のメロディが始まるのだが、右手のメロディの終結部でもあり、それが折り重なる部分なので、右手にとってはここで間をあけてはいけないのである・・・。
33小節の左のアーフタクトで色が変わり、34小節目で初めて右と左の拍が合い、ニ短調からいきなりハ長調の五度、そして主和音へ移行。そこからが問題で右のオクターブは行きはよいよい、帰り(下降部)が繋がらない。左のスタカートは、鋭くきるのか、響きを優先にするのか、そもそも何故ここで長調になってしまうのかがわからないので、弾き難さだけが先に立つ。
そう相談すると、先生は「どういう風に弾きたいのですか」と聞く。それがわからないから弾き難いのだが・・・。でも楽譜の形を単純化してみると、それまでの右と左が重なり合う波の干渉のような形からいきなり大きな放物線に見える。自分が海鳥だったら(突然だが)。或いは今風に言えばドローンの映像だったら。映画監督ならどういう画を描きたいだろう。
それまでは冬の日本海(ベートーヴェンだから違うのだが)で波頭高く、しぶきが飛び散り、右手、左手、と波が次々に干渉して。砕け散って、また生まれて、何も考える暇もなく、右に左に、上に下に。波間すれすれに水が襲ってくる画だ。
ふと空が?波が?明るくなる?と思った瞬間にいきなり、海鳥だかドローンだかは、大洋に飛び出て、明るい海原を放物線を描いて昇り、落ちる。
そんな映像が浮かんだ。たどたどしくそれを言葉にすると、先生は「ではそう弾くには・・・」と右手、左手と分けて弾かせて、感覚を確かめさせる。
ということで、今日の1時間のレッスンは8小節で時間切れ。だが、私の稚拙なイメージの言語化に、先生は和声の変化を当てはめ、理論化、練習方法をアドヴァイスいただいた。
とても楽しく、学びの幸せを感じた一時間だった。
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