とうとう5月も在宅勤務で終わった。
イギリスのビジネスパートナーと話した時、彼は3月に救急車でICUに運び込まれ翌日手術する予定が、コロナ優先となり、そのままICUで待たされた挙句に鎮痛剤をもらって帰され、まだ手術してもらえない状態が続いているという。店舗や工場は段階的に稼動始めたが、それ以外、基本ホワイトカラーは在宅勤務で、手術ができない以上、彼もずっと勤務を続けていて、手術の目処もついていない。家族はといえば、奥さんは医療関係者なので出勤続き、大学生のお子さんは来年も既にオンライン通学が決まったという。
日本は東京なども含め全ての地域で緊急事態宣言が解かれ、会社の同僚の中にはコロナ前の日常にいち早く戻るべく計画を立てている人もいるが、オフイス環境や出勤時の条件のリスクに在宅勤務継続を望む人もいる。今迄会社に行く、が当たり前の生活習慣だった人々が、「当たり前」の一言で片付けずに我が事としてどうすべきか考えざるを得ない。生活費を稼ぐことも、自分や家族をウイルスから守ることもどちらも大切で、どちらも両立させることを日々、様々な機会につきつけられる。それが「コロナ後」の生活だ。
藤は日本原産で、蔓がとても強く、古墳時代の石棺も、この藤の蔓を縄にして運んだときく。強いという藤にあやかりたいもの。
うつむけに春うちあけて藤の花 蕪村
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