今日は銀座のでベーゼンドルファーを弾く機会に恵まれた。ヤマハホールというからてっきりキラキラのヤマハのピアノと思い込んで行ったら、なんとベーゼンドルファーだった。弾く時に気がつき驚愕。確認をしようとも思わなかった私の情報戦負け。
先に他の方々の 演奏を聴き、結構響く人と、ソフトペダルを踏んだ人は柔らかすぎるように聴こえていた。が、美しいフォルムと、豊かな響きに、「弾いてみたい」という思いがでてきた。最近は自信のなさが先にたつ思いが、今回は「このピアノと対話したい」と思えたのが自分としては嬉しかった。
実際には間違いがかなりあったが、自分なりには踏みとどまりその範囲に置いてはうまくまとめた。勿論聴く人が聴いたら間違いは分かったろうが、いつもの緊張からくる震えもなく、ピアノの音色を楽しみながら弾けたことがとても嬉しかった。コンクールとしては失格だが、幸せな時を過ごすことができた。
コンクールの幸せ。それは素晴らしいピアノに触れ、その音をその場で聴くことができること。
今年は梅雨が長い。コンクールが終わってもまだ梅雨明け宣言がない。梅を干す日がなかった(母が。私ではない。) だがこの漬ける前の黄金の色、成熟の時が楽しみだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿