この番組は岡田准一さんが司会者なので一度見てみようと思っていたが機会がなく、今回ショパンが題材だったこともありチャンネルを合わせた。ショパンの伝記や書簡などについては何冊か本を読んでいたのでその一生の凡その流れは知っていたつもりだが、あらためて彼が生まれた地、過ごした地、手稿の映像を曲と共に見ていくことができイメージが広がった。
また、サンドがショパンの為に馬の毛でつくった防音室、ショパンがジョルジュ・サンドの髪の毛を晩年の手帳にはさんでいた話や、スコットランド人の姉妹の弟子に誘われ、体調が悪い中イギリス演奏旅行をして更に悪化させていたことなどは初めて知った。最後ポーランドの姉に頼んでパリに来てもらって看取られてなくなったという。
あまり音楽家の中では話題にされない「どうして年上の女性(サンド)と・・・」といった幾つかの設問に、いろんなジャンルの出演者が自分なりに、ある人は生活感溢れる言葉で、ある人は自分の体験に基づき想像するのも面白い。エチュード「雨だれ」誕生のエピソードに三輪さんが「恐怖」(結核による死への恐怖、誰もいないところで亡くなる恐怖)と一言で表現され、共感。39歳で生涯を閉じた彼は、最期の時に何を思ったことだろう。
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