道行く人を眺めるがよい。人は決してそう遠くへは行くまい。ツルゲーネフ
今の時代はそうはいえないだろう。人は遠くに行ける。ツルゲーネフの時代に考えたよりももっと遠くへ。
道行く人を眺めるがよい。人は決してそう遠くへは行くまい。ツルゲーネフ
今の時代はそうはいえないだろう。人は遠くに行ける。ツルゲーネフの時代に考えたよりももっと遠くへ。
DUOポッキーズの彼女が会社で立ち上げたコンサート。今年は参加させていただけることに。
秋のコンサートとして毎年楽しみに伺っているイベントに、今年はビゼーの「こどものあそび」から5曲連弾と、ソロで「黒い蝶」マスネ、「夜想曲」ドビュッシーをご一緒に。とても音楽の喜びに満ち満ちた時間だった。
なんと冒頭はハープ独奏から。ヴァイオリンでバッハの無伴奏や、ピアノ連弾、独奏、ヴァイオリンソナタと多彩だ。皆 それぞれ本業がありながら、それぞれの人の分だけストーリーがあって、今ここで音楽が繋いだ縁で集まり演奏し聴き、一夜いろいろな音楽を共感する。
いただいたお花と白い蝶。この蝶はなんとDUOポッキーズの彼女からいただいたベルギーレースのお土産。この優美さ。普段殺伐としている私は、少しでもあやかりたいとピアノの横にいつも飾っている。
収穫祭の季節。実りに感謝する時。
この時期は学生時代、奉仕の時間に林檎や蜜柑をもって讃美歌を歌いに行った。カナダに留学した時は近くの林檎園の手伝いにいったり、かぼちゃ祭りを冷やかしに行ったり。自分が収穫に資するまでの努力はしていないのに、それでもこの実りの時期にまわりの人達と祝う特別な時だと思っていた。
そんな季節の週末にDUOポッキーズの彼女と最終練習。練習の猛特訓は言わずもがな。そのあとのは収穫の時に敬意をしめして林檎酒と葡萄酒の新酒を。それにぴったりな彼女の手料理も、ルッコラとベーコンのスタミナサラダ、ブルーチーズとじゃがいもの雪のように真っ白に美しいサラダ、生ハムとマッシュルームのパスタ、鯵のローズマリー焼き。感謝祭だ。
彼女の庭のやわらかな椿の紅色と共に。
今月の下旬にDuoポッキーズの友人から音楽会出演のお誘いが。
彼女が何年も続けてこられた多くの音楽活動の一つがこの音楽会。ある企業で有志の音楽会を立ち上げ、今もなお盛んに多くのメンバーが集う楽しいイベントだ。私も時々Duoポッキーズのご縁で参加させていただいている。
今年は夏に参加したコンクールで弾いた連弾曲「ぶらんこ」「回転木馬」「ラッパと太鼓」に加え「小さな旦那様、小さな奥様」「舞踏会」も弾くことに。これはまたド根性の特訓しかないでしょう。ということで彼女は国際学会から帰国後時間もあまり経っていない中、敢行。本番まで多分練習の機会が今回ともう一回しかとれないから、効率指向で。曲毎に目指すテンポを決めてしまう。流して弾いた時の曲のキャラクター分けの為に、「幸せブランコ」「移動遊園地の回転木馬」「おもちゃのマーチ ラッパと太鼓」「相思相愛の二重奏」「疾風怒濤になってしまうかもしれないけれど舞踏会のギャロップ」とキャッチフレーズも決めた。さあ、あとは合わせるだけだ。
最後の舞踏会はテンポも速く心配していたが特訓の終わりにはテンポについてはどうにか目途が。そうなると気分はポジティブ。「相思相愛の二重奏」もとい「小さなだんなさま、小さな奥様」は柔らかな旋律が本当に二人でDuetを歌っているようで美しく気分は更に絶好調。コンクールが迫っている訳ではないので、一緒に弾くこと自体が楽しい。
終わったら待ちに待った夕食会。スペイン産のロゼのカヴァで乾杯。ハロウイーンが近かったからか、カボチャのキャンドルにカボチャのホットサラダ。オランダの国際学会帰りに持ち帰られた大きなオランダ・チーズにナイフを入れ。秋のきのこのマリネにこちらもフレッシュなリンゴとゴルゴンゾーラのピザ、牛肉とマッシュポテトのオランダ料理 ヒュッツポット。
学会での発表の動画も先に見せていただいており、明瞭で美しい英語、ビジネスで培ったプレゼンテーション能力。こういう人に今まで以上に日本を発信していっていただきたいもの。学会の合間のイベント、終わってからの観光。美術館に博物館、それだけではなくバレエも観劇。写真を見せていただくだけで心躍る。やはり旅は、海を越える越えないにかかわらず、自分が行くか他の方の話をきくかいろいろあるが、心の滋養になる。
NHKのドキュメンタリー 見るつもりがなかったのに全部見てしまった。
金曜の遅い時間だったので、心身ともに疲労の身には辛く、見ないつもりでいたのに、さわりだけとチャンネルをまわし、結局呆然と立ったまま1時間半聴いてしまっていた。
ショパンコンクールで華々しく日本でも名前が売れるようになったが、その時の演奏はあまり印象に残っていなかった。華麗なる円舞曲34-3の高速演奏は意表を衝いて、ライブで聴けば興奮させられたかもしれないが、ラジオを通して聴いた自分にはあまり響くものがなかった。同じショパンコンクールの演奏で、ラジオで聴いたツィメルマンには第一音から惹き込まれてしまったのと対照的だった。だから、特に興味をもってチャンネルをあわせることも、CDを買うこともなく過ぎていた。
今回NHKの予告編のタイトルで「9年の空白」とあり、何の空白?と少し気になったので見る気になったのだが、60歳に近いブーニンの痩せた姿に驚いた。左手が動かなくなり、次には足の骨折でペダルも踏めなくなるところを大手術と過酷なリハビリで歩けるようになったということも知らなかった。ドキュメンタリーの中で、もはや2時間のコンサートを全うできるコンサートピアニストではないと言っていた。それを認めるのはこの天才ピアニストには、長い時間と葛藤があったのだろう。
昨年「再会」としてコンサートを日本で開いたそうだ。自分が初めてのコンサートで弾いた、そして息子にもレッスンした曲を、左手と足が不自由な彼が身を削りながら練習していく。八ヶ岳のコンサートの模様が少し流れたが、思いを込めたとても印象的な演奏だった。コンサートピアニストではないと本人は言っているが、「かつての天才ブーニンが思い描くコンサート」ではないかもしれないが、艱難辛苦を経たピアニストが聴衆に語りかけ、琴線に触れる音を奏でる心に残るコンサートだったのではないかと思った。
液晶の黒筋がとうとう2/3まできてしまい、我慢の限界。
使っていないからと知人からipadをもらって使い始めて数年。母はとても重宝していて、初めの頃はKindleで電子書籍も読んでいて、今は専ら検索に使っている。好奇心旺盛なのですぐにいろいろ調べ物もまめにしていたが、冒頭の通り液晶が壊れて読みづらくこの3か月ほどは手にとることもなくなった。
これでは折角の好奇心が勿体ない、と重い腰を上げて次機を探すことに。もう操作方法を新たに覚えるのは苦痛だろう。そして重いとそもそも手にとれなくなる。操作法があまりかわらず、今の機種より重くないipadmini、新品でなくていいが即整備に出すようでは困るので状態の良い中古がいい。
ところで今まで使っていた機種はipad何代目だったのだろう?調べてみるとipadmini2だった(今日現在最新機はipadmini6、2年に一度程度更新されているから8-10年前のもの)。結構使っていたのだった。そういえば今年になって母のも私のもipadminiでyoutubeが見られなくなっていた。ネットで調べたらもう古い機種では見られないそうだ。自分のを調べたら何度ipadmini初代だった!毎月のように海外出張にももっていき、落としたことも数度あるのに、液晶は無傷、動作はのろいが今でも頼りにしている。頑張っているのだなあと今更のように感謝の念がこみあげてきた。
さて、母の次機だが、ネットでスペックを整理し、量販店で実物を確認。ホームボタンがなくなっている最新機を除外し、結局一つ前のipadmini5の中古をnetで探し購入した。操作方法があまり変わらないのですぐに手にとってくれた。ほっと一安心。
私のipadmini初代は私のように古いもののまだまだ現役。暫くはそばにいてもらうつもり。
今年デュオポッキーズの友人にいただいた花の実。花は散ったが葉が元気なので水をあげていたら根っこまででて。いつの間にか実ができていたが、気が付いたらそれが赤く色づいてきている。小さい秋 みつけた。
3連休は80年ぶりの寒さあり、コンサートあり、早朝ミーティングあり。盛り沢山。
ということであっという間に終わってしまった。今朝は北米で国際会議に出席の客と4時半からWEB会議。いつも北欧に住んでいるのだから北米出張時に会議する必要ないのにと思いながらも出席。2時間の予定が3時間。以前は月に一度は海外出張で時差にさらされていたのだが、今は体が日本時間に慣れているのでこたえる。
昨日は友人のコンサートへ。彼女はよく秋に開催する。寒くなってきて、陽が早く沈むようになり、人恋しくなるこ頃を見計らったかのように。予定があってもつい無理してでも、音楽会に行きたいという気持ちにさせる。
曲目はイヴェールで始まり、次は何とバッハ。と思えばリゲティ、ショパンと続く。彼女自身の作品をはさんで、アルベニス、ドビュッシーで終わった。特にご自身の作品「Mihanada wave」」が動きのある伸びやかな演奏で印象に残った。
デュオ・ポッキーズの友とも会場で会い、彼女の国際会議の成功を祝い、次の連弾の練習を約すことができた。また、今年マスネの「黒い蝶」を紀尾井で弾いた時に、「お疲れ様」と「赤い蝶」のワインを贈って下さった方ともお会いし近況を報告し合った。出不精の私だが音楽の縁のお蔭で自分だけでは望むべくもない触発をいただいている。