スタイルとリズムの為の練習曲から二曲もっていった。
今日は聴講が多く、弾く人が少ないので緊張して臨んだ。小品だが、夜想曲は「珠玉の」との修飾語に値する美しい曲。サルタレッロは中世のイタリアの舞曲で、小さな跳躍が特徴。早くて指がひきつるが運動性とマスネのメロディーが合わさると不思議に忘れ難い一品となる。
フランス音楽講座なのだが、今日受講生が弾いたブラームス「6つのピアノ小品」から#1と#2曲が秀逸で、今も耳に残る。冒頭から心をわしづかみにするメロディーに引き込まれ、もの哀しい雰囲気を抱いて終わる。脈絡もなく、季節の移り変わりを意識し、ああ、もう秋なんだ、と思った。
この他、20年前の受講生の方がたまたまドイツから里帰りで参加。飛び入りで、先生と連弾。ビゼーやスクリャービンを初見で弾かれ、先生と即興でのセッションに皆大興奮。こんな贅沢があるなんて。いろいろ辛いことがあっても、時におもいがけず、こんなボーナスがあるから、生きていけるんだなあと思うほど音の喜びに酔った時間だった。
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