嵐の中コンサートに行ってきた。
安川先生のお弟子さん達の発表会のプログラムから選ばれた曲目。ドビュッシー、クープランといったよく知った曲から、バロー、マレ、カゼッラは全く知らなかった。知らない曲を聴くことができるとそれだけ世界が広がるような気がして心躍る。プーランクの「村物語」は劇を見ているようで活き活きと、ピエルネの「愛しい人たちへのアルバム」は懐かしい気持ちにさせる小曲集。
最後に青柳氏が義姉を亡くされてから弾くようになったというシューベルトの即興曲集から3曲。フランス音楽、とりわけドビュッシーの専門家とされるこの方がシューベルト?と驚いたものの、曲が始まるとただただ惹き込まれた。衒いもなく内省的で、ピアノを使って歌っているようだった。バスの響きの良いこと。メロティのピアノが優しいこと。気がつくと涙を流していた。何が響いてそうなったのか分析しようとしてやめた。とてもいい演奏だったということだ。
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