緊急事態宣言下のGWは今年で二度目。コロナの広がりから約1年半。世界各国で同時多発という未曽有の危機に、各国の対応は千差万別で、「国力」というものが如実に表れてしまっている。この場合の国力とは従来言われているGDPや資源、人口、企業数、といったものではなく、政治力・人材といったものを含めた「実行力」だと思う。
ニュースで毎日、毎時間流れているように、日本のワクチン接種率は1%未満。イスラエルの62%は特別としても、米国39%、ハンガリー39%、カナダ24%。OECD37か国の中で最下位である。(4/20時点 Our World Dataより作成の高橋浩祐氏グラフ)
因みに、日本に住む伯父伯母十数人は全員高齢者だがワクチン未接種。一方、カナダに住む伯母、40歳代の従妹夫婦と3人は既に接種済。
何故日本はこういう状態なのだろう?日本という国はずっとこういう国力だったのだろうか。考え込んでしまう。
奇しくもそんなことを考えている時、突然、大先輩より本が届けられた。「『途上国』日本の100年」開国から高度成長まで(1860年~1960年)保倉裕著 三省堂書店/創英社
「はじめに」に日本の近現代史を整理してみたいと考えた経緯が記されている。「その第一は、日本の近現代史が、一つの発展途上国の近現代かの歴史であるということを再確認しておきたかったことである。(略)日本は常に「先進国」欧米への「キャッチ・アップ」と「外的」欧米からの攻撃という焦燥感と恐怖にさいなまれていた。(略)こうした日本の近現代史に関する自己認識は、日本と、中国を含むアジア諸国との鐘胆を考える上でも、重要な視点だと思えるのである。」「これまでの日本道筋をたどり、これからの日本の進むべき方向を考えるうえで、多少でも参考になるならば、これ以上嬉しいことはない。」
GWに少しずつ読み始めようと思う。
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