今日は月次のフランス音楽講座。プーランクの即興曲15番「エディット・ピアフを讃えて」をもっていった。
シャンソン「枯葉」を想起させるメインテーマが何度も繰り返される。これを飽きさせずにきかせられることと、ペダルを濁らせずに楽譜どおりにバスをのばすことが、自分自身の課題。先生に指摘されたこともやはりペダル、そして内声をハーフタッチにしてメロディと弾き分けることだった。
ああ私はあなたを忘れはしない
私たちが友人でいた幸せな日々を
あの頃、今日よりも人生は美しく
そして、太陽は明るかった
枯葉がシャベルに集められる
あなたは私が忘れていないことを知っている
枯葉がシャベルに集められる
想い出と公開とともに
そして、北風がそれらを運び去る
忘却の冷たい夜へ
あなたは私が忘れていないことを知っている
あなたが私に歌ってくれた歌を
「枯葉 フランス語 意訳 magictrain.bizさんのHPより」
シャンソンは詩の語りから入る場合もあるが、プーランクはこの人らしくカプリッチョで。それもとても早いテンポでいきなりはいっていく。語りから入るのではなく、即興的に、ふと手が動いて枯葉らしいメロディーから入ってしまったように聴こえる。始めは拍どおり8分の9で。それが8分の6になったり。ふらふらしながら第一の流れを終えると、そこから「かれはよー」とアーフタクトから入って「よー」に気持ちを込めてのばすお馴染みのメロディーのパターンとなる。でもここでこぶしをきかせてしまっては、演歌になってしまう。いやいやプーランクだ。「よー」と気持ちを込めた音を響かせながら、すぐにTempo subitoでするりと湿っぽさをすり抜けて鼻歌のような何気なさで運んでいく。
この按配が難しい。この速さでは本当は私の技術では弾けないが、無理やりテンポを指示に近づけて練習をし、歌うときは落として、それでどうにかじめじめ感は免れた。ペダルはまだまだ。ペダルよー と詠嘆するばかり。
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