2018年2月3日土曜日

ショパン マズルカ Op67-4

学生時代ショパンを練習したことがなかった。美しい調べに憧れたが先生は「ショパンはいつでも自分で練習するでしょうから今はモーツアルトやベートーベンを練習しましょう」と。そのうちに社会人となり、ピアノをやめ、ショパンは聴くだけの遠い存在のままだった。そしてピアノを再開した。ショパンを弾いてみた。すぐに感情移入し、弾きながら心が揺すぶられる体験。だが一方、自分の思いばかりが空回りしている感覚がつきまとい、気持ちとは別に弾き心地が悪い。

中でもマズルカは、ショパンの作品群の中でも民族色濃く、生涯に渡り作曲され続けたことから彼の核と言われることもある舞曲。日本人には(或いはもしかしたら今の若いポーランドの人にとっても?)感覚的につかみにくいリズムで、私にとって敬遠する分野だ。

それなのに、そのショパンのマズルカを昨年末から練習はじめた。この曲で4曲目。有名な曲で一度は耳にしたことがあるだろう、冒頭から心を鷲掴みにするイ短調のメロディー。中間部は同名長調であるイ長調に転調して漣光る小川の水面のよう。そしてまた印象的な冒頭のモティーフに戻る。冒頭の流れるような長くしなやかなイ短調のメロディーと、水の煌めきの如く細かに変わるイ長調の対比を弾き分けたいものだが・・・。まだ練習中。

0 件のコメント:

コメントを投稿