また、美しいメロディーの下には、アクセンとだらけのごつごつした別のテーマが疾走する。ノクターンを「夜の調べ」として優しく甘く捉えようとするとそこで行き止まりになってしまう。
練習不足のまま、それでも泥縄でどうにかまとめて臨んだ講座。通しで弾き終わると、先生は考えながら、若い頃のフォーレがオルガン奏者としても働いたことがあること、バスの大切さなどコメントいただいた。
そうか・・・。サロン風に綺麗なメロディーのみ意識して弾いてしまうと、フォーレが描きたかったハーモニーの移り変わりや、それを主導するバスの動きが表現しきれないということか。
ピアニスティックに綺麗にキラキラ弾くこともできるが、別の道も彷徨ってみよう(できるかどうかは別として)。
パイプオルガン風に弾いたらどうなる?弦楽器、ヴァイオリンとチェロで弾いたらどう引き分けられるだろう。
想像力の冒険。自分次第でいろいろな道に分け入ることができる。それが音楽の楽しみの一つなのだろう。
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