12月のフランス音楽講座の日。先生は昨日昼・夜のコンサートだったのでお疲れだろう、もしかしたら聴く耳も厳しくなるか・・・と戦きながらの参加。
今日はショパン ノクターン 第11番をみていただいた。ノクターンが続くのもどうかと思いワルツを考えていた。だが、ワルツの浮遊感を表現するのに苦手意識をもっていて、途中まで譜読みしていたのをやっぱり止めて、自由に弾ける(と勝手にに解釈している)ノクターンにした。結果的には、同じ受講生でデュオポッキーズの友がワルツをもっていらしたので重ならなくて本当によかった・・・。
譜面がやさしげに見えたことと、結局弾きたかったからこのノクターンを選んだ。
とはいうものの。
まずは装飾音の入れ方から躓いた。譜面に指示あるように二段目の一拍目に右の装飾音も左バスも同時に弾く古典的な入れ方で、エキエル版の記載ではその後も同様に入れると書いているが、それで全部弾こうとすると息苦しくなる。YOUTUBEでアシュケナージやポリーニをきくと、譜面の指示以外は皆 拍の前に自由に弾いている。ピアノの先生とあれやこれや調べて相談し、あきらかに前打音の装飾の時は拍どおりにすることにした。この解釈は問題なかったようだ。
案に相違して。或いは気づかれずにいければと思った希望的観測は外れ。
講座では実際には第一小節で止められた。アーフタクトの第一音でいきなり音を小さくしなくてはいけない、と。弦楽器ならわかるがピアノで?自分なりに音価より長く弾くく中で圧力を弱め対応したつもりなのに、最初のだめだし。私がやった試みは良いものの効果がないのだろう。もっと。効果をだせ。
溜息のように。上から下に落ちていく音型。先生が弾くとそう聴こえる。何度もやり直し。この最初の部分が曲の個性を決める大切な小節だからだろう(でも、一番難しい・・・)。音価を少し長めに、鍵盤にかける圧力を思いきり軽くし、そのあとに続くフレーズを小さくすることでどうにか第一関門突破。
ここを抜けてしまえば。中間部のコラールのような部分は、祈り。讃美歌でいえば頌栄。
子供の時だったら間が難しかった。今はイメージがある。パイプオルガンのような音色になるようにソフトペダルを踏む。
あめつちこぞりてかしこみたたえよ。この部分に実はぴったりだ。
そしてまた溜息に戻る。
美しい曲だ。だが、溜息を心の憂さと吐くのではなく、美しく鳴らすのは。とても難しい。
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