2019年4月20日土曜日

ラヴェル 水の戯れ

先週はフランス音楽講座に1時間だけ参加。時間が足りず聴講だけかとあきらめていたが、15分だけ先生にみていただいた。

全体的には「優しすぎる(音、弾き方)」、あとは個別に弾き方のアドヴァイス。最初に「優しすぎる」と言われた瞬間に、「ばれた」と「ドビュッシーを弾く時の音のままなのだろう」と思った。

本当は、リストを弾くように(但し私は先生に習ってリストをまだ弾いたことがない)カッチリ弾く練習をある程度できてから、ラヴェルらしい音を探そうと思っていたのだが、思ったよりも譜読みに時間がかかってしまい「カッチリ」弾くところまで至らずにもっていってしまったので、音の幅を出すのにソフトめにシフトせざるを得なかった。自分が最近慣れていた弾き方で取り繕っていた、はああ。多分、先生は第一音で判じたのでしょう。

「リストが、属九の和音をそのままアルペジオにしているのに対して、「水のたわむれ」では、基音となるホ音やイ音の上に、調整感の気迫な長九、長七のアルペジオが浮かび、オルゴールのような不思議な効果をあげている。リストの水がキリスト教の聖なる水なら、ラヴェルの水は神秘的な異教の水といったところか。」/「水の音楽」 みすず書房 青柳いづみこ

今日は最初の4小節だけ練習。でも納得せず。


水辺に行った。といっても海辺。潮の香りがした。風が強く白波が立った。戯れ、という感じはなく、でも耳をすませて目を瞑ると力強い水のリズムを感じた。繰り返しの音形を変えて弾こうと頭で考えていたけれど、ザブン、ピシャン!という音形は際限なく続き、一度も同じではなく、ただ続いていく。

自然に弾けるまで、無心に弾けるまで、やっぱり練習あるのみかな・・・。

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