2024年8月24日土曜日

デザインの妙 北欧の塩キャラメル

欧州に出張した時のこと。

いつもどおり客と空港の往復で、何かに目をやる余裕もないが、最近は予期せぬ検問やストライキなど、EU域内でも二時間前の空港着では危ないので、早めに着くよう心掛けた。

上手くいってセキュリティを早く抜けられた時は、ラッキー。空港内をぶらついてみよう。この塩キャラメルを見つけたのもそんな時。パッケージの絵のシンプルな線の美しさに目をみはった。この写真は2箱、違う絵を撮ったもの。

少女が空に飛び立とうとしているが如く身を乗り出した絵。もう一つは、少女がつま先立ちになって、背の高いテーブルから猫の食事?それとも美味しそうなお菓子?を取ろうとしながらもこぼしそうな危うい瞬間を切り取っている。なんて活き活きとした絵なのだろう。見惚れて、キャラメルなんて食べないのに思わず買ってしまった。きっとこの絵を気に入ってくれる母へのお土産だ。


写真はKaramel Kompagniet製品を撮影したもの。

2024年8月17日土曜日

Vivo ヴィーヴォ 活発に

今朝はDuoポッキーズの1時間集中練習だ!

海外で学会や音楽の講習会に出席する彼女は大忙し。今朝は1時間だけ連弾練習。以前も弾いたチャイコフスキー作曲/ドビュッシー編曲の「スペインの踊り」「ナポリの踊り」。いつものようにスポ根練習を集中して行って、紅茶を飲みながら暫し歓談。

ご自分から言わないので存知あげなかったが、論文が認められ博士号を取得されたと。最短だ。分厚い論文は芸術分野とは思えないほど豊富なデータと簡明な文章で占められている。和文も良いが、英文でも更に内容の良さを訴求できるだろう。社会に役に立つ、こういう方法もあるのかと今更ながら、論文を拝見しながら感じた。

多才な先輩が、多様な生き方を背中で示してくれている気がした。そのままでも十分社会人として恵まれたステップを上っていける人が、知的な刺激を、違う社会貢献を目指して学び、博士号をとってすぐさま「これから何をするかが大切なのよ」と言い切る。

Vivo! 音楽用語で「活発に」。何かやろうとする人にぴったり。私も見習うことは無理でも少しでも生活をvivoにしたいもの。

おめでとうございます!

2024年8月14日水曜日

fermata フェルマータ 止まって

5月から7月は怒涛の海外+国内出張。終わって安堵よりもまだ息切れが。

まだ疲労感がとれず、残務処理も済んでいない。

なんという3か月だったか・・・。

今週 お盆の時期はまわりが休んでいるので、会議に邪魔されず、自分のペースで残務をやっている。心の平安。

そんな中、高校時代からの友人 白百合の君からのLINEをもらい、昨日はゆっくりおしゃべり。お互い勤めて30云年、ひた走ってきたね。とお互いにねぎらい、きりりと冷えた白ワインで冷たい蕎麦切りを。職場や家族、最近始めたこと、果ては東京都知事選の話まで。

楽譜によく出てくるフェルマータ。子供の頃は「休み」とも教えられた。イタリア語ではfermata=停止。ちょっと止まって休もうよ。いつもまっしぐらに目的地に向かうのではなく、ふらふらまわりを見ながら、時には止まって。自分のいつもの行動と正反対なことがしたくなる。学生時代の友達と笑い転げていたらふっとそう思った。

良いお盆weekを。佳い人生のフェルマータを。

2024年5月12日日曜日

母の日

子供の頃、教会でペーパーフラワーの作り方を習ってカーネーションをつくって贈った。

話したことはないが、母にとっては「母の日」は「家族の日」だったのではないだろうか。若い頃は店ももち、海外にも行こうとしたこともあった人が、結婚して家族ができて専業主婦となり、全ての時間を献身的に家族に捧げてきた。身体もきつく、大変なことの方が多かっただろうに、母の日に幼い子供達が「ママ ありがとう」とよくわからないながらお祝いのように口にした言葉が、報いだったのかもしれない。

もう下手なカーネーションを作ったりはしないが、今日は聴いてくれるならば母の好きな曲を何曲かピアノつま弾きたいと思っている。感謝をこめて。


母の日の母の齢を延べ得るんや 清水基吉

2024年5月6日月曜日

フランス音楽講座30周年記念

4月に心に残るイベントがあった。

月1で通っているフランス音楽講座が30周年ということで青柳いずみこ先生の発案、デュオ・ポッキーズの友人プロデュースで記念コンサートが開催され、参加できたこと。

先生がプロアマ問わず「ピアノから美しい響きを出すこと」だけをモットーに開始されたという講座。私自身は途中から通うことを許され今に至る訳だが、先生ご自身は30年間ご指導され続けたというこの事実には圧倒される。年間でご自身の多くのコンサートやレクチャー、執筆出版もこなされつつ、関西の大学でも教えられ土曜に新幹線で帰り日曜に教えてくださっていた時期も長くあった。人を育てるということは、形(ハード)は残らないが、人(ソフト)として脈々と精神や技能が伝承されていくということ。続けられた年月だけではなく、人に教えられる内容の蓄積を自ら厳しく課してこられたからこそできることなのだろう。

30人弱が参加し、フランス音楽ほか、様々なレパートリーの音楽界が4時間に渉って繰り広げられた。私はデュオ・ポッキーズによる連弾 スペインの踊り/チャイコフスキー(ドビュッシー編曲)、ソロではサルタレッロ(マスネ)とノクターン2番(フォーレ)を弾いた。先生の嬉しそうなご様子、講習生の上気した顔(普通のコンサートより先生の前なので緊張!)、講習生の家族や友人、教え子など多種多様な観客。それぞれの喜びの時間。音楽をやっていて良かったと思う瞬間だ。

GW中にデュオ・ポッキーズの友人と地元でお疲れ様会を。珍しいクラフトビールを出すパブで乾杯。そして感謝。彼女はもうその先を考えていて、次のコンサートに思いを馳せている。はー。このエネルギッシュさ。いつまで経っても追いつけない。


2024年5月5日日曜日

春に会う花百合

高校卒業云十周年記念。

ということに気が付いた友人が声をかけてくれてGW初日に高校時代に仲が良かった仲間で集うことに。

学校の近くにしようかと迷いつつ、結局讃美歌も歌えるようにとホームパーティになった。当日は友人のご主人がヴィンテージもののワインを差し入れてくれたり、それぞれが好きな食事を持ち寄って心置きなく語り合う楽しい会となった。

しめは友人の定番の讃美歌を合唱して終了。

春に合う花百合 夢路よりめさめて、かぎりなき生命に 咲きいずる姿よ。

4月は毎週国内出張できつかった。今年は厳しい年になりそうだと覚悟していたものの。GWはいつもならキャリアコンサルティングやFPの勉強をする時間に充てるのだが、今年は身体を休ませ、友達と会ってリラックスして。自分を甘やかして、それでまた立ち上がれるならそれでよしと割り切った。お蔭で英気を養えた気がする。


2024年3月31日日曜日

年度の終わり

23年度も今日でおしまい。

今月は自分が風邪をひき家族に移し、体調が悪いまま怒涛の年度末に辿りついた感。2月に課内から二人異動し、3月には担当分野がまた増え、国内客の挨拶まわり。加えて桜を見がてら商談に来日される海外客が最終週に集中。週末は家事もできずに寝ているだけ。

桜の開花や花見のニュースを横目に、ただ亀のように遅々としてでもその日を過ごせるよう、毎日恙なく生きながらえるよう、それだけを願って。気息奄々。


足下をみれば、そこにはたんぽぽ。人混みの中で桜を見に行く気は到底起きないが、引きずるような足を止めればそこにはお陽様を集めたかのような、生命力溢るる黄色い花。休んで、そして元気出せよ、と言ってくれているのかな。