11月は来日客が多く、今年最後の大きな商談もあって気が抜けない。
12月のクリスマス休暇前、例年来日客の多い季節ではあるが、今年は為替や物価からコストが安くて来やすいのか、特に多い。数日に渉る交渉や工場見学を交えての技術ミーティング、パワーランチに和のテイストの会食だったり、昼も夜も体力勝負である。
今日はフランス音楽講座は欠席し、終日資料の最終確認。あとはもう当日のアドリブでやるしかない。PCから目を転じると、もう窓の外は暗くなっていた。
暗い戸外をみていると、今年見た夜の幻影のような不思議な映像を思い出した。
この写真は中国出張した時のもの。よく見えないかもしれないが、歩道を疾走する白馬の群れ。客先から車でホテルに戻る途中、もう夜中でついうとうとしていて、何かにひかれるように目が覚めて車窓から眺めてみると。なぜか歩道に馬。無意識に携帯で撮影。通り過ぎながらなおも目をこらしていると、彫刻だった。戻って!と咄嗟に言うだけの中国語を知らず、ただただ遠くなる白馬に目を凝らした。