2023年12月17日日曜日

受賞者コンサート

このコンサートのお蔭で、またベーゼンドルファーを弾くことができた。

ベーゼンドルファーはオーストリア発祥のメーカーで、今はヤマハ傘下だ。「創業以来約190年という長い歴史のなかで5万台程度しか生 産されていない芸術色の強いピアノ」。使用木材の85%が響板でも使用されるスプルースという響き の良い木材で、いわば「ピアノ全体が共鳴する」(「GrandGallery東京」HPより)。中でも、杉並公会堂のモデルは、290インペリアルといわれ、通常の88鍵に加えて9鍵低音が追加されていて、「完全な8オクターブ」を実現している。 追加の倍音、共鳴を作り出すことで、よく「オーケストラのような音」とも譬えられる。

暗譜で弾ける曲をあまり持ちあわせていない私は、ここでもプーランクのノヴェレッテ2番と、フォーレのノクターン2番をまた弾いた。コンクールの時と同じ曲なので、レパートリーの狭さを喧伝するようで忸怩たる思いはあったが、せめて弾き方を少し変えてみた。プーランクは軽妙さをもっと出したくてテンポを無理やり上げた。少し粗くなった部分もあるが、勢いやフレーズ感は以前より出たのでは・・・。フォーレは間違っても良いのでもっと歌って、テンポも揺らしてみた。冒頭から「歌って」と作曲家自ら記載していいる位なので、ま、いいか!と好きなように唄ってみることに。自分の技術力との妥協点をみながらではあるが。

自分の番はさっさと終わったのであとは他の演奏を心置きなく聴くことが出来、また 聴きにきてくれた人と言葉を交わせたこともとても嬉しかった。


妹夫婦からいただいたビタミンカラーの花束。

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