2024年11月10日日曜日

デザインの妙 歩道を疾走する白馬の群れ

11月は来日客が多く、今年最後の大きな商談もあって気が抜けない。

12月のクリスマス休暇前、例年来日客の多い季節ではあるが、今年は為替や物価からコストが安くて来やすいのか、特に多い。数日に渉る交渉や工場見学を交えての技術ミーティング、パワーランチに和のテイストの会食だったり、昼も夜も体力勝負である。

今日はフランス音楽講座は欠席し、終日資料の最終確認。あとはもう当日のアドリブでやるしかない。PCから目を転じると、もう窓の外は暗くなっていた。

暗い戸外をみていると、今年見た夜の幻影のような不思議な映像を思い出した。

この写真は中国出張した時のもの。よく見えないかもしれないが、歩道を疾走する白馬の群れ。客先から車でホテルに戻る途中、もう夜中でついうとうとしていて、何かにひかれるように目が覚めて車窓から眺めてみると。なぜか歩道に馬。無意識に携帯で撮影。通り過ぎながらなおも目をこらしていると、彫刻だった。戻って!と咄嗟に言うだけの中国語を知らず、ただただ遠くなる白馬に目を凝らした。

2024年11月9日土曜日

秋の夜長の楽しみ

毎年半年に一度はお会いしていたが。今年は一年弱ぶり。

私にとっては勝手にメンターのように思っている先輩と久しぶりに食事へ。シカゴに駐在されていたのでなんとなく、いつもは敬遠しているもののアメリカンなレストランを選んで。仕事でのストレスも聴いてあげるよと言われたものの、早々にきりあげて、大統領選、ひいては日本政治の行く末まで。話がつきず、レストランを後に、今時珍しい正統派バーに連れていっていただいて、まだまだ会話のラリー。

営業なのにあまり話が得意ではなく聞き役に徹することが多いものの、営業の師匠でもあるこの人にかかっては、普段思ってもいないトピックスでも自由に話してしまう。どうやったらこういうことができるのか・・・。師匠に学ぶことはつきない。

2024年11月4日月曜日

パーキングエリアで感じたこと

今年最初の中国出張でのこと。

数えた訳ではないので感触だが、上海で走っているEVがまた増えたなということ。以前はパーキングエリアもトイレとガソリンスタンドしかなかったが、時々ショーウィンドーのような、或いはアミューズメントパークのようなところも出現したのも驚き。出張は客と飛行場の往復を繰り返すようなものだから、街中をみることもあまりなく、なかなか中国の市井の人と触れ合う機会もない。そんな中だから客と飛行場の往復であるタクシーや車が立ち寄るパーキングエリアでは、携帯電話も一旦きって、好奇心赴くままにみてまわる。

写真のPAでは、3Dの映写や、EVのショールーム(商談も購入も可)まである。EVの充電スタンドに並ぶ人々。それを待てずに新たな蓄電池を買う人。3分で蓄電池交換ができるとの売り。勿論日本と同じようにグルメの屋台もあったりするのだが、違うことの方が多すぎて目を瞠った。

ところ変われば品変わるという言葉も以前はあった。だが、今やそういう表現でおさまらない、産業転換の違いを見せつけられている気がした。ちなみにこの写真はPAの建物内で撮影したもの。よってこの夕空も天井に映し出された映像である。

2024年11月3日日曜日

お散歩

久しぶりの朝散歩。

とりたてて予定がないという贅沢な三連休。やらなければいけないことは山とあるけれど、まだ時間があると思うだけで気分にも余裕が。そうだ、こんな日は早朝散歩だ。

お気に入りの散歩道は近くの公園。本当は運動の為には早歩きが良いのだろうが、ついついあっちへ行き、こっちの道に入り。

と、うろうろしている同好の士が。とことこ歩いたり首を伸ばして覗いたりしている・・・。


2024年10月20日日曜日

鶴瓶落としに秋がきて

今日はほっとする寒さだ。今までの記憶の中にあるこの季節にぴったりな気候。

この春から海外出張が続いたが、多分ハプニングがなければ今年はこれで終わりなはず。やはり家族のことは心配だし、タイトなスケジュールが結構きつい。セコムの見守りサービスを利用したり、妹に留守中に家族のフォローをお願いしたりして切り抜けた。今は本当にほっとしている。


中国出張の時の夜景。国と国の間では課題が多い関係だが、客先とのコミュニケーションはやはり対面でじっくり話し合い、時には杯を重ねる時間もあって、対立を乗り越えていけることが多い。「親しくなるのに酒を交わそう。そして友達になったら茶を飲もう」と言われた。いつかお茶の杯を重ねる時まで、やはり足繁く通うしかないようだ。

2024年9月16日月曜日

ドビュッシーはお好き?

フランス音楽講座生4人でジョイント・コンサートを開いた。

曲目はドビュッシーが主役だが、彼に影響を与えた、或いは与えられた作曲家も織り交ぜた。前奏曲「デルフィの舞姫たち」から始まり、フレンチ・バロック、ドビュッシーのピアニズムに大きな導きを示したショパンのエチュード。彼と同時代のマスネ、フォーレ、ラヴェル、プーランクも。二時間弱ではあったが、トークも交え、現代のサロンコンサート。公平無私で厳しい家族の批評眼(耳)にさらされて緊張もしたが、「音が違っていたけれど良かった」とぎりぎり合格点か。

終わった後の4人の打ち上げでは、企画のテーマに語り合い盛り上がった。私自身はドビュッシーの曲は好きではない。個性から言ったら、恋人にも友達にもなれない気がする。でも、何をするか気にせずにはいられない。弾く立場からいえば、「・・・せねばならない」という呪文が一切ない人のように思え、よく考えないとあのフランス人の舌鋒にさらされそうだが、誠意をもってむきあったら、こちらの解釈を面白がってくれそうに思える。接したときにお互いの自由を尊んでくれそうな。皆、好き勝手にいろいろとこの作曲家への思いを話し熱弁を奮った楽しいひとときだった。


会場のchez claudeにて。Claudeはドビュッシーの名前で会場に選んだ理由でもある。

2024年8月24日土曜日

デザインの妙 塩キャラメル

欧州に出張した時のこと。

いつもどおり客と空港の往復で、何かに目をやる余裕もないが、最近は予期せぬ検問やストライキなど、EU域内でも二時間前の空港着では危ないので、早めに着くよう心掛けた。

上手くいってセキュリティを早く抜けられた時は、ラッキー。空港内をぶらついてみよう。この塩キャラメルを見つけたのもそんな時。パッケージの絵のシンプルな線の美しさに目をみはった。この写真は2箱、違う絵を撮ったもの。

少女が空に飛び立とうとしているが如く身を乗り出した絵。もう一つは、少女がつま先立ちになって、背の高いテーブルから猫の食事?それとも美味しそうなお菓子?を取ろうとしながらもこぼしそうな危うい瞬間を切り取っている。なんて活き活きとした絵なのだろう。見惚れて、キャラメルなんて食べないのに思わず買ってしまった。きっとこの絵を気に入ってくれる母へのお土産だ。


写真はKaramel Kompagniet製品を撮影したもの。