2025年3月29日土曜日

2台ピアノ マ・メール・ロワから「美女と野獣」「妖精の園」

4月にフランス音楽講座で年に1度の発表会がある。

今年はなんと2台ピアノの小ホールを借りるとのこと!(なかなか2台ピアノが揃うホールはなく、こういう曲に挑戦する機会もあまりない。)DUOポッキーズの彼女とは昨年12月時点で、チャイコフスキー作曲/ドビュッシー編曲「くるみ割り人形」から数曲という野心的な曲目を決めた(忘年会の気持ちいい盛り上がりの中で決めたので、私自身の技術力は考慮していなかった・・・)。

だが、私の1月末からの体調絶不調、それから一か月半のうちに3週間隔週で海外出張という鬼のようなスケジュールで(全部言い訳にしかならないが・・・)練習進まず、なんと後1か月というこの時期に曲の変更を相談することに。以前弾いたことのあるラヴェルのマ・メール・ロワの連弾曲に変更させてほしいと。普通の人なら逆上するところ、優しく度量の広い彼女は(多分私の状況を正確に把握、選択肢がないと冷静に判断されたのだろう)、OKと共になんと数分後にはマ・メール・ロワの2台ピアノ版の楽譜を発見・送付までして下さった。

以前弾いた連弾と結構譜面が異なり、帰国後一週間仕事が終わると練習。そして今日は初合わせ。2時間しか時間がないのにお互いの近況に花が咲きすぎて、1時間強の練習となったが、いつもの「鬼の猛練習」で、どうにかトンネルの先に光が灯ったように思う。途中で曲を変えるお願いをし迷惑をかけてしまった分、どうにか一緒に弾いて良かったと思っていただけるようなレベルになりたいもの。

今回の2台ピアノのための編曲は、Gaston Choisnelというフランスのオルガニスト兼編曲者の作品。1857-1921年の生涯、同時代のドビュッシーの編曲が多いのも頷ける。知らなかった編曲者に出会え、有名なこの曲がまた違うアレンジで2台ピアノの華やかさも味わえるなんて。教えてくださった彼女に感謝。